区分マンション投資、理事会活動の記録

せっこうプラスター塗り仕上げの概要

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プラスターとは?
●プラスター
・石膏・ドロマイト(苦灰石)・石灰などを原料とする、壁や天井を塗るのに用いる左官材料。
・せっこうプラスターとドロマイトプラスターなどがある。
・建築の壁面塗装や彫塑的装飾物をつくるときに用いられる。
・最も古い建築技術の一つで,エジプトのピラミッド,ギリシアの建築などにも用いられた。
・室内の装飾に用いられるものは金属製のこてで仕上げられ,あらかじめ鋳型でつくられたものをつけることもある。
 
〇せっこうプラスター
・焼石膏を主成分とし、必要に応じて消石灰、ドロマイトプラスター、粘土及び粘着材などを混入した左官材料。
・ひびわれが少なく、丈夫で、塗ってからの固まり方が早い。
 
〇ドロマイトプラスター
・炭酸マグネシウムを含んだ石灰岩(白雲石など)を高温で熟して揮発分を除去したもの。左官材料として用いられる。
プラスター塗の特徴
1)仕上がり
 
・純白で平滑な仕上がり面を比較的容易に得ることができる。
・成形の自由度が高く、多彩な「荒らしもの」のパターン表現も可能。
 
〇せっこうプラスター
・混入する骨材の粒度や顔料などによって、より変化に富んだ高い質感が得られることが特徴。
・乾燥に伴う収縮がほとんどないため、壁面に亀裂が生じにくいという利点がある。
 
〇ドロマイトプラスター
・作業性の良さから、可塑性の高いテクスチュア表現に適している。
・仕上げ表面は漆喰に比べてより純白で、磨くと艶が出る。
 
2)性能
 
〇せっこうプラスター
・火災時に多量の水分を放出して温度の上昇を抑えるため、防火・耐火性は高いと言える。
・その半面、保水性が高いため水気の多い場所には適さない。
・十分な硬度を備えており耐久性は高い。
 
〇ドロマイトプラスター
・表面強度が大きく出るため収縮が起きやすいので、すさでこの弱点を補う。
 
3)適した部位
 
〇せっこうプラスター
・石膏プラスターを塗った石膏ラスポード下地は、屋内の塗り壁下地としては最も一般的。
 
〇ドロマイトプラスター
・その作業性の良さから、鉄筋コンクリート建造物の内部で多く使用されている。
施工
1)施工における注意点
 
〇せっこうプラスター
・練り合わせした塗り材は、およそ1時間前後で凝結し始めるため、必要量だけを練り合わせるようにし、できるだけ迅速に作業を進める。
・石膏ラスボード下地の場合、下塗り・中塗りはボード用石膏プラスターを用い、上塗りは混合石膏プラスターで行う。
・その他の下地については、主にセメントモルタルで下塗り、ムラ直し、櫛目入れなどを行い、2週間以上かけて完全に乾燥させた後、混合石膏プラスターを用いて中塗り、上塗りを行う。
・塗り作業中はできるだけ通風をなくし、急な硬化を防ぐとともに、直射日光が当たらないように留意する。
・乾燥が困難な場所ならびに乾湿の繰り返しを受ける部位では硬化不良となることが多く、耐久性のない壁面になる恐れがあるので避けるようにする。
 
〇ドロマイトプラスター
・適度な初期粘性があるために漆喰などのように糊材料を混入しなくとも、鏝のびがよく作業性に優れている。
・糊材を必要としないため混練りが容易で作業性が良い
 
2)下地
 
〇せっこうプラスター
・石膏ラスボード下地のほか、コンクリート系、レンガ、ラス、ALCパネル、PCパネルなどが使用される。
 
〇ドロマイトプラスター
・ALCパネル、PCパネルなどの平滑で吸水性の高い下地を使用する際には、十分な付着力が得られないことがあるため、その対策として、接着増強剤などを塗布して付着力を高めるようにする。
 
3)材料と調合
 
〇せっこうプラスター
・練り合わせる水と川砂の量で強度を調整する。
・材料は速乾性が高いので、練り合わせ時間は5分を目安に収めるようにし、一度に多量の練り合わせは避ける。
 
〇ドロマイトプラスター
・セメントの混入は避ける。
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