●減価償却費の償却方法はどうしていますか?
一般的には、以下の二つのどちらかの方法に分けられるかと思います。
1)土地分以外を建物取得価格とする
2)建物を躯体と付帯設備に分ける
私は、1)の方法にしています。
本やセミナーで聞く範囲では、2)を薦める場合が大半だったと思います。
付帯設備にすると耐用年数が15年と建物本体より短い期間で償却でき、初期に経費を多く計上できます。
“初期の段階でキャッシュを回収して再投資した方が良い”ということを理由として挙げていたと記憶しています。
私はただ単に手続きが面倒だったのが大きな理由ですが、すぐに売却せず長期に運用するつもりなので減価償却費の経費がずっと一定のほうがかえって良いかなとも思っています。
●建物を躯体と付帯設備に分けるには?
付帯設備の取得価格を求めなくてはなりませんが、購入時の契約書には記載されていません。
私の場合、販売会社に相談すると「譲渡対価証明書」という書類を出してくれる会社がありました。
その書類内に、建物部分(設備を含む額)と設備部分の価格が記載されていました。
その二つの値があれば、建物を躯体と付帯設備に分けて取得価格を求めることができます。
ただ、この「譲渡対価証明書」、こちらから申し出ないと発行していただけないようですし、さらに、こちらから申し出でも発行していただけない会社もありました。
“税務署の見解であまり望ましくないから”との事でした。そんな事はないと思うんですが・・・。
いずれにしても、自分から自発的に要求し、自己責任で行う必要があるようです。