ペット可、不可で募集家賃がどのようになっているかについてもデータ収集し、その結果を比較してみました。
ペット可、不可で分けて募集家賃の平均を調べた結果を下記に載せています。
東京23区ワンルームマンションのペット可、不可物件の家賃相場
上記収集結果を詳しく確認してみました。
●築浅の物件の方がペット可の割合が高い
・2000年以前の三点ユニット物件については、30m2以上になると少し増えて全体の10数%になりますが、それより小さいと10%以下と非常に低くなっていますね。
・2000年以降のトイレ・バス別物件については、20m2以上のサイズだと2割~3割ぐらいの数になっています。新しい物件の方がペット対応の割合が増えていますね。
●ペット可対応の募集家賃はペット不可より高い?
物件数が多い2000年以降の三点ユニット20m2以上の物件に絞ってペット不可の家賃に対するペット可物件の家賃の割合を計算して表にまとめました。
募集時期 | 20~25m2 | 25~30m2 | 30~35m2 |
---|---|---|---|
2013年7月 | 1.04 | 1.12 | 1.14 |
2013年8月 | 1.05 | 1.11 | 1.15 |
2013年9月 | 1.00 | 1.05 | 1.06 |
2013年10月 | 0.99 | 1.05 | 1.06 |
2013年11月 | 0.99 | 1.05 | 1.10 |
・全体的に募集家賃の平均値で比べてみると、ペット可物件の方が5%~15%ぐらい高くなっています。
・若干ですが、部屋のサイズが大きくなるほど差が大きくなっています。
築浅の30m2以上の広めのワンルームタイプの部屋に住む人は高い家賃を払える比較的高収入の方になるのでペットを飼う需要も高くなりそうなので、少し高い家賃を設定できるのかもしれないですね。
●ペット可の物件でもペット不可で募集する賃貸管理会社も?
通常はペット可の物件は、とりあえず”ペット要相談”のような形で募集し、実際に入居希望者から問い合わせがあってからペットの大きさ、種類によって賃貸管理会社とオーナーが相談して決める形が多いようです。
ただ、中には退去時の清算や隣人とのトラブルが過去にあったなどの理由でペット不可で募集する賃貸管理会社もあるようなので注意が必要です。
私も実際にそのような経験をしましたが、せっかく他の競合物件と差別化できる要素なのでその賃貸管理会社にお願いして”ペット要相談”で募集してもらいました。
●ペット飼育時の退去時現状回復は?、敷金は?
ペットを飼うと退去後の原状回復で何か問題が出るのかと思って賃貸管理会社に聞いてみたのですが、もちろん費用は多くかかりますが、それは入居者負担になるのでそれほど否定的な話はありませんでした。
部屋の痛み具合によっては工事期間が少し長くなる可能性があるのは少し気がかりでしたが。
それとペットを飼う場合は、敷金を通常の1ヶ月ではなく2ヶ月とするというのが一般的に行われているようです。