駐車場の劣化調査・診断、改修工事

マンションの駐車場の劣化調査・診断、改修工事の情報をまとめました。
 
 
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駐車場の劣化調査・診断
1)主な診断対象
 
〇自走式駐車場
〇機械式駐車場
・ピット式、パレット、操作盤
 
2)主な劣化現象
 
●仕様によらず共通の事項
・日射の紫外線、衝撃等によって劣化する。
〇損傷
〇鉄部塗装のひび、剥がれ、変退色、チョーキング、さび、腐食
〇床鋼板の反り、損傷、さび、腐食
 
●自走式駐車場
・使用に伴う摩耗等によって劣化する。
〇鉄骨の柱・梁等の損傷
〇鉄部塗装のひび、剥がれ、変退色、チョーキング、さび、腐食
〇床鋼板の反り、損傷、さび、腐食
 
●機械式駐車場
〇パレット、操作盤、鉄骨フレーム、駆動部分の損傷
〇鉄部塗装の剥がれ、変退色、チョーキング、さび、腐食
〇地下ピットの水溜まり
 
3)調査と診
 
●一次診断
〇目視調査
・劣化の位置、範囲、程度等の状況を確認する。
〇触診調査
・チョーキングの程度を確認する。
〇部品交換の提案依頼
・機械式駐車場は、保守会社に部品の交換等の提案を依頼する。
機械式駐車場の改修
1)修繕工事の概要
 
●一般的な修繕周期
・機械式駐車場の形式により大きく異なる。
〇駐車装置:18~22年程度で取替え
〇昇降装置:10年程度
〇安全装置:5年程度で修繕・取替え
〇排水ポンプ:10年程度で取替え。
 
●工事の概要
・機械式駐車場の駐車装置及び制御盤、検知装置、操作盤、昇降装置、安全装置、排水設備等の各設備の保守・修繕・取替え工事。
 
〇定期的な保守点検
・POG(パーツ・オイル・グリース)契約が一般的。
・契約に基づいて計画的に保守・修繕、取替えを行う。
・発錆を防止するために、パレット(自動車を乗り入れる段)や支柱等の鉄部塗装も計画的に行う。
・車両が乗り降りするパレットの床面は損耗が激しく、重防食塗装をしても腐食劣化して、床板に穴が開き、パレットごと交換する場合もある。
 
2)改良工事
 
●機械式駐車装置の性能をグレードアップ
・駐車装置を全面的に取替える際には、超静音・超パワフルを実現したタイプや、コンパクト設計による省スペース対応のものなど、性能をグレードアップすることが考えられる。
・車高の高い大型の自家用車が増え、普通乗用車専用の駐車装置に入庫・駐車が不可能な場合、車高の高い大型車両が駐車可能な駐車装置に作り変える必要がある。

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