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消火管の劣化、改修
1)消火管一般
・中の水が動かないため新しい腐食成分が発生せず、腐食進行は遅いが、耐圧試験に耐えられなくなったときに、取替を行う必要がある。
・取替を行う際には、全揚程が0.98Mpa以上のマンションの場合、配管用炭素鋼鋼管から圧力配管用炭素鋼鋼管に替える必要がある。
2)屋外露出消火管
・裸管に塗装保護されている場合と保温ラッキングで保護されている場合がある。
・裸管や鉄板ラッキングの場合は、塗装保護を周期的に行う必要があるが、足場が必要な箇所がある場合は塗料の選択に留意する。
・屋上露出消火管のラッキングが、つぶされたりして接続部に隙間ができると、雨水が浸入しネジ部を腐食させるので、補修とシールの内替えを行う必要がある。
・保温ラッキング鉄板をステンレス製のものに取替え、耐久性とメンテナンス性を高める。
・配管継手部(ネジ部)は錆止め塗装を行う。
3)地中埋設消火管
・土質により電食が発生し管外面から腐食して漏水を起こすことがある。
→土間埋設敷設配管の土壌腐食による漏水から、改修工事を実施しなければならない場合が多く見受けられる。
・取替時は、外面防食鋼管(消火用硬質塩化ビニル外面被覆鋼管や消火用ポリエチレン外面被覆鋼管)にする必要がある。
・継手は水の浸透を防ぐ処理を行う。(シーリング処理の上、粘着テープ巻きを行う)。
・地中埋設配管を少なくする検討も必要。
・埋設配管で更新する場合は、必ず配管継手、機器接続廻りの錆止め及びベトロラダム系、ブチル系防食テープ1/2巻きを実施する。
・中の水が動かないため新しい腐食成分が発生せず、腐食進行は遅いが、耐圧試験に耐えられなくなったときに、取替を行う必要がある。
・取替を行う際には、全揚程が0.98Mpa以上のマンションの場合、配管用炭素鋼鋼管から圧力配管用炭素鋼鋼管に替える必要がある。
2)屋外露出消火管
・裸管に塗装保護されている場合と保温ラッキングで保護されている場合がある。
・裸管や鉄板ラッキングの場合は、塗装保護を周期的に行う必要があるが、足場が必要な箇所がある場合は塗料の選択に留意する。
・屋上露出消火管のラッキングが、つぶされたりして接続部に隙間ができると、雨水が浸入しネジ部を腐食させるので、補修とシールの内替えを行う必要がある。
・保温ラッキング鉄板をステンレス製のものに取替え、耐久性とメンテナンス性を高める。
・配管継手部(ネジ部)は錆止め塗装を行う。
3)地中埋設消火管
・土質により電食が発生し管外面から腐食して漏水を起こすことがある。
→土間埋設敷設配管の土壌腐食による漏水から、改修工事を実施しなければならない場合が多く見受けられる。
・取替時は、外面防食鋼管(消火用硬質塩化ビニル外面被覆鋼管や消火用ポリエチレン外面被覆鋼管)にする必要がある。
・継手は水の浸透を防ぐ処理を行う。(シーリング処理の上、粘着テープ巻きを行う)。
・地中埋設配管を少なくする検討も必要。
・埋設配管で更新する場合は、必ず配管継手、機器接続廻りの錆止め及びベトロラダム系、ブチル系防食テープ1/2巻きを実施する。
消火設備の劣化、改修
1)屋外露出消火栓箱
・開放廊下等の雨掛かり部に設置されている場合、スチール製のものは発錆・腐食しやすく、内部に雨水が浸入すると電気関係が誤作動するおそれがある。
・箱そのものを耐久性があり塗装等が不要でメンテナンスの容易なステンレス製のものに取替える場合が多い。
・消火栓格納箱の箱内部底板に10㎜程度の穴を設けるようにする。
風雨により、格納箱内に雨が浸入した場合、箱内面床に水の溜まりを防ぎ錆び難くする対策になる。
2)消火栓ポンプ装置
・法定点検時に運転させるだけなので、摩耗や消耗が少ないが、運転しない弊害が経年劣化によって現れることがある。
3)連結送水管設備
・現状の送水口の位置の変更によって、露出配管又は埋設配管施工距離が短くでき、工事金額が圧縮できるか検討。
※地域消防署所轄等と協議が必要。
・連結送水配管改修施工後の耐圧検査をするにあたって、屋上塔に設置されているテスト弁、チャッキ、バルブの性能を確認する。
経年劣化により更新を考慮しなければならない。
・開放廊下等の雨掛かり部に設置されている場合、スチール製のものは発錆・腐食しやすく、内部に雨水が浸入すると電気関係が誤作動するおそれがある。
・箱そのものを耐久性があり塗装等が不要でメンテナンスの容易なステンレス製のものに取替える場合が多い。
・消火栓格納箱の箱内部底板に10㎜程度の穴を設けるようにする。
風雨により、格納箱内に雨が浸入した場合、箱内面床に水の溜まりを防ぎ錆び難くする対策になる。
2)消火栓ポンプ装置
・法定点検時に運転させるだけなので、摩耗や消耗が少ないが、運転しない弊害が経年劣化によって現れることがある。
3)連結送水管設備
・現状の送水口の位置の変更によって、露出配管又は埋設配管施工距離が短くでき、工事金額が圧縮できるか検討。
※地域消防署所轄等と協議が必要。
・連結送水配管改修施工後の耐圧検査をするにあたって、屋上塔に設置されているテスト弁、チャッキ、バルブの性能を確認する。
経年劣化により更新を考慮しなければならない。
消火設備改修工事の留意点
・建物外観を損ねないような露出配管ルートを検討する。
消防署との手続き
〇消防用設備等の着工届と設置届
・消防設備等の改修工事を実施する時は、その旨を所轄署に”工事整備対象設備等着工届”を提出する。
〇注意点
・消防設備の改修工事は、消防設備士しか設計監理できない独占業務。
・所轄消防署と改修工事内容の打合せ協議を行うとともに、無警戒(消防設備がない)工事期間の協議対応を行う。
・自主設置の消防設備がある場合、所轄消防署と廃止協議を行い維持管理費の削減を図る。
・消防設備等の改修工事を実施する時は、その旨を所轄署に”工事整備対象設備等着工届”を提出する。
〇注意点
・消防設備の改修工事は、消防設備士しか設計監理できない独占業務。
・所轄消防署と改修工事内容の打合せ協議を行うとともに、無警戒(消防設備がない)工事期間の協議対応を行う。
・自主設置の消防設備がある場合、所轄消防署と廃止協議を行い維持管理費の削減を図る。
改修事例:連結送水管の埋設部の更新
1)マンションの概要、改修するに至った経緯
●事例のマンションの情報
・RC造、7階建て
・築31年
●改修工事に至った経緯
・定期点検時に連結送水管の埋設部分での漏水が発覚。
2)改修工事の概要
●配管ルート
・埋設部分を掘削して既設と同様の配管ルートで更新すると多額のコストがかかることと、将来のメンテナンスを考慮し、露出配管とした。
・埋設の既存配管は残置。
・送水口は既存の位置から変更し、ピロティ部に新設。
・新規送水口から露出配管にて1階パイプシャフト内の既設連結送水管へ接続。
●壁面のコア抜き
・PS内にある既設配管に接続するには、壁面に穴をあける必要がある。
・壁の中の鉄筋の位置を確認するためにレントゲン調査を行い、鉄筋を避けて100A管を通すことができる穴をダイアモンドカッターと使って開ける。
●材質
・配管:配管用炭素鋼鋼管
・ボルト類、支持金物:耐食性、耐熱性、強度のあるステンレス製
●外観対策
・配管の更新作業が終了後、マンションの外観の見た目に合わせて調色した塗装仕上げを行う。
●消防検査
・消防署立会いの上、水圧試験や放水テストを実施。
3)見積書の概要
●配管更新工事
・配管用炭素鋼鋼管:約13万(約25m)
・継手類:約20万
・支持金物:約4万
・双口送水口:約11万
・弁類:約11万
・消耗品、雑材:約3万
・配管工事:約60万
・配管塗装費:約12万
・ダイアモンドコアあけ:約4万
・鉄筋位置レントゲン調査費:約13万
・試験費:約9万
・消防署申請手続き費:約6万(事前協議、着工、設置)
・その他:約11万(養生、廃材処分、交通費等)
●現場管理費
・約18万
●諸経費
・約20万
●合計
・約210万
●事例のマンションの情報
・RC造、7階建て
・築31年
●改修工事に至った経緯
・定期点検時に連結送水管の埋設部分での漏水が発覚。
2)改修工事の概要
●配管ルート
・埋設部分を掘削して既設と同様の配管ルートで更新すると多額のコストがかかることと、将来のメンテナンスを考慮し、露出配管とした。
・埋設の既存配管は残置。
・送水口は既存の位置から変更し、ピロティ部に新設。
・新規送水口から露出配管にて1階パイプシャフト内の既設連結送水管へ接続。
●壁面のコア抜き
・PS内にある既設配管に接続するには、壁面に穴をあける必要がある。
・壁の中の鉄筋の位置を確認するためにレントゲン調査を行い、鉄筋を避けて100A管を通すことができる穴をダイアモンドカッターと使って開ける。
●材質
・配管:配管用炭素鋼鋼管
・ボルト類、支持金物:耐食性、耐熱性、強度のあるステンレス製
●外観対策
・配管の更新作業が終了後、マンションの外観の見た目に合わせて調色した塗装仕上げを行う。
●消防検査
・消防署立会いの上、水圧試験や放水テストを実施。
3)見積書の概要
●配管更新工事
・配管用炭素鋼鋼管:約13万(約25m)
・継手類:約20万
・支持金物:約4万
・双口送水口:約11万
・弁類:約11万
・消耗品、雑材:約3万
・配管工事:約60万
・配管塗装費:約12万
・ダイアモンドコアあけ:約4万
・鉄筋位置レントゲン調査費:約13万
・試験費:約9万
・消防署申請手続き費:約6万(事前協議、着工、設置)
・その他:約11万(養生、廃材処分、交通費等)
●現場管理費
・約18万
●諸経費
・約20万
●合計
・約210万