VDSL(Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)
(1)概要
●xDSL
・公衆交換電話網などで用いられる音声通話用の通信回線(メタル回線)を利用し、低周波の音声信号に重ねて高い周波数のデジタル信号を伝送する技術。
●VDSL
・一対(2本)の信号線を用い、数100m程度の距離を通信することができる。
・最高30MHzまでの高い周波数帯域を利用するため、距離による信号の減衰が大きく、線路長が概ね1kmより長い場合はADSLのほうが高速になると言われる。
●光ファイバー回線との組み合わせ
・既存マンションでは、各戸にまで光ケーブルを新たに配線することが難しいことから、通信事業者の局舎から建物内のMDFまで光ファイバーを引き込み、棟内配線はVDSL方式とする例が多い。
(2)配線方式
①電柱→マンション共用部のMDF
・電柱からマンション共用スペースに光回線を引き込み、PT(Premises Termination)に接続
※Premises Termination
・集合住宅などに引き込まれた光ファイバーケーブルを、棟内側の光ファイバーケーブルと接続する装置。
②MDF内の配線
・PTから「集合型回線終端装置」まで棟内光回線で接続。
・回線終端装置から「VDSL集合装置」までをLANケーブルで接続。
・VDSL集合装置は1台で16~32部屋分に回線を分岐して、マンションのメタル構内配線に信号を流して行く。
※VDSL装置
・既存の電話用メタリック屋内配線を用いてLANを構築する装置。
③MDFから各住戸
・MDF内のVDSL集合装置から各戸までは、既存の電話回線用ケーブルを利用。
・各住戸には電話回線用モジュラージャックを経由して「VDSL宅内装置」を設置。
④各住戸内の配線
・VDSL室内装置とパソコン間はLANケーブルで接続。
・複数台のパソコンを利用する場合には、ブロードバンドルータによる有線接続や、無線ルータを使った接続が必要になる。

●xDSL
・公衆交換電話網などで用いられる音声通話用の通信回線(メタル回線)を利用し、低周波の音声信号に重ねて高い周波数のデジタル信号を伝送する技術。
●VDSL
・一対(2本)の信号線を用い、数100m程度の距離を通信することができる。
・最高30MHzまでの高い周波数帯域を利用するため、距離による信号の減衰が大きく、線路長が概ね1kmより長い場合はADSLのほうが高速になると言われる。
●光ファイバー回線との組み合わせ
・既存マンションでは、各戸にまで光ケーブルを新たに配線することが難しいことから、通信事業者の局舎から建物内のMDFまで光ファイバーを引き込み、棟内配線はVDSL方式とする例が多い。
(2)配線方式
①電柱→マンション共用部のMDF
・電柱からマンション共用スペースに光回線を引き込み、PT(Premises Termination)に接続
※Premises Termination
・集合住宅などに引き込まれた光ファイバーケーブルを、棟内側の光ファイバーケーブルと接続する装置。
②MDF内の配線
・PTから「集合型回線終端装置」まで棟内光回線で接続。
・回線終端装置から「VDSL集合装置」までをLANケーブルで接続。
・VDSL集合装置は1台で16~32部屋分に回線を分岐して、マンションのメタル構内配線に信号を流して行く。
※VDSL装置
・既存の電話用メタリック屋内配線を用いてLANを構築する装置。
③MDFから各住戸
・MDF内のVDSL集合装置から各戸までは、既存の電話回線用ケーブルを利用。
・各住戸には電話回線用モジュラージャックを経由して「VDSL宅内装置」を設置。
④各住戸内の配線
・VDSL室内装置とパソコン間はLANケーブルで接続。
・複数台のパソコンを利用する場合には、ブロードバンドルータによる有線接続や、無線ルータを使った接続が必要になる。

光配線方式
(1)配線方式
①電柱→マンション共用部のMDF
・電柱からマンション共用スペースに光回線を引き込み、PT(Premises Termination)に接続
※Premises Termination
・集合住宅などに引き込まれた光ファイバーケーブルを、棟内側の光ファイバーケーブルと接続する装置。
②MDF内の配線
・PTからスプリッタ、パッチパネル等で~32本に分岐して光ファイバを接続。
③MDFから各住戸
・棟内の配管を利用して、スプリッタまたはパッチパネル等から各戸まで光回線で接続。 ・各住戸には「回線終端装置(ONU)」を設置する。
※ONU(Optical Network Unit, ONU)
・光通信ネットワークの終端に設置され、光信号・電気信号間の変換と光信号の多重・分離をするデータ回線終端装置
④各住戸内の配線
・ONUとパソコン間はLANケーブルで接続。
・複数台のパソコンを利用する場合には、ブロードバンドルータによる有線接続や、無線ルータを使った接続が必要になる。

①電柱→マンション共用部のMDF
・電柱からマンション共用スペースに光回線を引き込み、PT(Premises Termination)に接続
※Premises Termination
・集合住宅などに引き込まれた光ファイバーケーブルを、棟内側の光ファイバーケーブルと接続する装置。
②MDF内の配線
・PTからスプリッタ、パッチパネル等で~32本に分岐して光ファイバを接続。
③MDFから各住戸
・棟内の配管を利用して、スプリッタまたはパッチパネル等から各戸まで光回線で接続。 ・各住戸には「回線終端装置(ONU)」を設置する。
※ONU(Optical Network Unit, ONU)
・光通信ネットワークの終端に設置され、光信号・電気信号間の変換と光信号の多重・分離をするデータ回線終端装置
④各住戸内の配線
・ONUとパソコン間はLANケーブルで接続。
・複数台のパソコンを利用する場合には、ブロードバンドルータによる有線接続や、無線ルータを使った接続が必要になる。

CATV方式
(1)種類
●FTTN(Fiber To The Node)方式
・屋外に設置された分配ノードまで光ファイバーケーブルでつながり、屋内へはほかのケーブルで引き込む配線方式。
・主に、ケーブルテレビが提供するインターネットの回線で多く利用されている配線方式となり、基本的にFTTHより通信速度が劣る。
●HFC(Hybrid fiber-coaxial)
・ケーブルテレビの配線方式の一種。
・CATV局のセンター局(ヘッドエンド)から光ファイバーで配線し、途中で光-電気コンバーターによって各家庭には同軸ケーブルで配線する。
(2)配線方式
①CATV局→マンション
・幹線→保安器
②住戸内
・TV端子
→分配器
→同軸ケーブル→STB(セットトップボックス)→テレビ
→同軸ケーブル→ケーブルモデム→パソコン
→同軸ケーブル→宅内機器(EMTA)→電話

●FTTN(Fiber To The Node)方式
・屋外に設置された分配ノードまで光ファイバーケーブルでつながり、屋内へはほかのケーブルで引き込む配線方式。
・主に、ケーブルテレビが提供するインターネットの回線で多く利用されている配線方式となり、基本的にFTTHより通信速度が劣る。
●HFC(Hybrid fiber-coaxial)
・ケーブルテレビの配線方式の一種。
・CATV局のセンター局(ヘッドエンド)から光ファイバーで配線し、途中で光-電気コンバーターによって各家庭には同軸ケーブルで配線する。
(2)配線方式
①CATV局→マンション
・幹線→保安器
②住戸内
・TV端子
→分配器
→同軸ケーブル→STB(セットトップボックス)→テレビ
→同軸ケーブル→ケーブルモデム→パソコン
→同軸ケーブル→宅内機器(EMTA)→電話

選定の注意点
●VDSL方式
・VDSL方式の共用機器の提供が2026年頃に終了するという話がある。
●光配線方式
・各戸まで光回線を新たに敷設する場合、既存のルートに引けない場合は新しいルートに躯体穴あけが必要。
●WiFi
・WiFiは利用者が増えると必ずスピードが落ちてしまう。
・VDSL方式の共用機器の提供が2026年頃に終了するという話がある。
●光配線方式
・各戸まで光回線を新たに敷設する場合、既存のルートに引けない場合は新しいルートに躯体穴あけが必要。
●WiFi
・WiFiは利用者が増えると必ずスピードが落ちてしまう。