- 1.排水管改修工事の注意点
- 2.排水立管の更新工事の概要
- 3.立管の取替方法
- 4.特殊継手を利用した立管更新
- 5.伸頂通気管の改修
- 6.共用部排水横引管、地中埋設排水管の改修
- 7.更生を併用した工法、継手等のみの部分改修
- 8.排水管の改良
- 9.在来浴室、スラブ下排水管の改修
排水管改修工事の注意点
(1)専有部と共有部
・配管について、管理規約に共用部分と専有部分の切り分けに関して明記されている。
・床下でスラブの上にある管は、基本的には専有部分で、その改修や漏水の責任は区分所有者となる。
上の階の配管がスラブを貫通し、下の階の天井内にある場合は、共有部分とみなし組合での工事となる場合が多い。
・排水管は共用部分である立て管と専有部分である枝管の切り分けが難しく、同時に改修する場合もある。
・共用部分と専有部分の工事を一緒に行う場合は、規約上可能となっているか確認する必要がある。
費用が原則、各戸負担で、組合で負担する場合には、規約改正が必要となる場合がある。すでに自分で専有部分の管を交換している場合についても考慮する必要がある。
(2)専有部の排水管改修の注意点
・専有部配管の更新をするためには、床をはがす、キッチン・ユニットバスを外すなどの大掛かりな工事が必要。
〇埋設配管
・水まわり等、シンダーコンクリートに埋設される配管類には、熱伸縮や腐食に対応する被覆を付して埋設する。
〇排水管の勾配
・台所、洗面所、選択パン、浴室、便所の排水横引管を更新する場合は、原則として1/50以上の勾配を確保する。
〇ユニットバスまたぎ配管の改修
・老朽化した排水管がユニットバスの真下を横断し、立管に接続されている場合は、ユニットバスを解体しないと排水管を更新できない。
→ユニットバス真下部分の配管部分に対する接続口を設けた上で、真下部分以外の排水管を交換するなどの対応をする。
3)工事中の注意点
・朝9時~夕方5時など長時間に及ぶ断水や排水制限がある。
・排水立て管の改修では、立て管系統全てを連続して工事するので、入居者の在宅や代理立会いの確保などの調整が必要。
(3)専有部の排水におけるジャバラホース
1)ジャバラホースが使用される理由
〇ジャバラホースの構造とは
・コイル状の鋼線を塩ビで被覆した物で主に簡易な排水管として使われる。
・コイル状なので自在に曲げることができ、排水の位置がずれていても簡単につなぐことができる。
〇使用される個所箇所
・システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台、洗濯機パンなど。
・設備機器の附属品としてつけられている。
2)ジャバラホースを使用した場合の問題点
〇隙間から臭い、虫
・排水配管とホースの間に隙間ができやすく匂いが上がる原因になる。
・排水ジャバラと排水管へつながる管との隙間から、ゴキブリなどの虫が入り込んでくる。
〇汚れがつきやすい
・内面がジャバラで凹凸があるため、油汚れなどがつきやすく、ごみなどが引っかかりやすくなり、詰まりの原因になる
〇経年劣化しやすい
・経年劣化で縮んでしまい隙間塞ぎのゴムなどが外れやすい。
・被覆が薄く、高熱に弱いため、キッチンの排水に頻繁にお湯を流していると、劣化が早くなり、穴があいてしまうこともある。
・柔らかい樹脂の素材なのでネズミに齧られて漏水した例もある。
〇漏水リスク
・隙間塞ぎが外れた状態で排水管が詰まりを生じた場合など排水管とジャバラホースの間から水が漏れ下の階に漏水などの被害が生じる可能性がある。
・何かの理由で排水管が詰まってしまったとき、シンクから流した水は排水ジャバラが突っ込んである塩ビ管からあふれ出してしまう。
〇排水管の高圧洗浄
・ジャバラホースは耐えきれない。
・ジャバラ接続になっているとシンク下のキャビネットが水浸しになってしまう
3)推奨の接続方法
・排水管との接続はジャバラホースではなく塩ビ管などの配管を使うようにし、排水ロから床下の排水管まで、密閉した排水管で直接つなげる
・塩ビ管の内部は平滑なので汚れなどの付着が少ない。
〇排水リフォームキット
※公共工事の機械設備標準
・洗面器の排水トラップとビニル管の接続は、専用の排水アダプタとビニル管を接着接合し、パッキンをはさみ込み、袋ナットを用いて固定する。
・配管について、管理規約に共用部分と専有部分の切り分けに関して明記されている。
・床下でスラブの上にある管は、基本的には専有部分で、その改修や漏水の責任は区分所有者となる。
上の階の配管がスラブを貫通し、下の階の天井内にある場合は、共有部分とみなし組合での工事となる場合が多い。
・排水管は共用部分である立て管と専有部分である枝管の切り分けが難しく、同時に改修する場合もある。
・共用部分と専有部分の工事を一緒に行う場合は、規約上可能となっているか確認する必要がある。
費用が原則、各戸負担で、組合で負担する場合には、規約改正が必要となる場合がある。すでに自分で専有部分の管を交換している場合についても考慮する必要がある。
(2)専有部の排水管改修の注意点
・専有部配管の更新をするためには、床をはがす、キッチン・ユニットバスを外すなどの大掛かりな工事が必要。
〇埋設配管
・水まわり等、シンダーコンクリートに埋設される配管類には、熱伸縮や腐食に対応する被覆を付して埋設する。
〇排水管の勾配
・台所、洗面所、選択パン、浴室、便所の排水横引管を更新する場合は、原則として1/50以上の勾配を確保する。
〇ユニットバスまたぎ配管の改修
・老朽化した排水管がユニットバスの真下を横断し、立管に接続されている場合は、ユニットバスを解体しないと排水管を更新できない。
→ユニットバス真下部分の配管部分に対する接続口を設けた上で、真下部分以外の排水管を交換するなどの対応をする。
3)工事中の注意点
・朝9時~夕方5時など長時間に及ぶ断水や排水制限がある。
・排水立て管の改修では、立て管系統全てを連続して工事するので、入居者の在宅や代理立会いの確保などの調整が必要。
(3)専有部の排水におけるジャバラホース
1)ジャバラホースが使用される理由
〇ジャバラホースの構造とは
・コイル状の鋼線を塩ビで被覆した物で主に簡易な排水管として使われる。
・コイル状なので自在に曲げることができ、排水の位置がずれていても簡単につなぐことができる。
〇使用される個所箇所
・システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台、洗濯機パンなど。
・設備機器の附属品としてつけられている。
2)ジャバラホースを使用した場合の問題点
〇隙間から臭い、虫
・排水配管とホースの間に隙間ができやすく匂いが上がる原因になる。
・排水ジャバラと排水管へつながる管との隙間から、ゴキブリなどの虫が入り込んでくる。
〇汚れがつきやすい
・内面がジャバラで凹凸があるため、油汚れなどがつきやすく、ごみなどが引っかかりやすくなり、詰まりの原因になる
〇経年劣化しやすい
・経年劣化で縮んでしまい隙間塞ぎのゴムなどが外れやすい。
・被覆が薄く、高熱に弱いため、キッチンの排水に頻繁にお湯を流していると、劣化が早くなり、穴があいてしまうこともある。
・柔らかい樹脂の素材なのでネズミに齧られて漏水した例もある。
〇漏水リスク
・隙間塞ぎが外れた状態で排水管が詰まりを生じた場合など排水管とジャバラホースの間から水が漏れ下の階に漏水などの被害が生じる可能性がある。
・何かの理由で排水管が詰まってしまったとき、シンクから流した水は排水ジャバラが突っ込んである塩ビ管からあふれ出してしまう。
〇排水管の高圧洗浄
・ジャバラホースは耐えきれない。
・ジャバラ接続になっているとシンク下のキャビネットが水浸しになってしまう
3)推奨の接続方法
・排水管との接続はジャバラホースではなく塩ビ管などの配管を使うようにし、排水ロから床下の排水管まで、密閉した排水管で直接つなげる
・塩ビ管の内部は平滑なので汚れなどの付着が少ない。
〇排水リフォームキット
※公共工事の機械設備標準
・洗面器の排水トラップとビニル管の接続は、専用の排水アダプタとビニル管を接着接合し、パッキンをはさみ込み、袋ナットを用いて固定する。
排水立管の更新工事の概要
・配管を耐食性に優れ、耐久性のある材質のものに取替える。
・継手は耐食管材に合った耐食継手仕様のものに取替える。
・高層住宅等では地震時の揺れにある程度対応できる可とう継手仕様(メカニカルドレン継手等)とする。
(1)排水管改修の標準的な工程、注意点
〇器具の取外し、仮復旧
・トイレの向こう側がパイプスペースとなっている場合は、トイレの奥側の壁を解体する必要がある。
・便器の場合は、共用廊下に仮置きされることが多いが、毛布等で完全に覆うなどの配慮が望まれる。
・一日の工事を終える際には、外した便器を一時的に元に戻す。
〇壁の解体、復旧
・木造壁とコンクリートブロック壁とで、コストや工期が大きく変わってくる。
・復旧の仕様と範囲をどこまで修繕積立金で行うのかについては、設計段階において検討しておかなければならない。
・必要に応じて壁に点検口を設置する。
〇古い立管の切断
・切断時にはかなりの騒音が発生する。
・上階からの”ウッカリ排水”の対策が必要。
〇スラブ貫通部のハツリ
・排水立管のスラブ貫通部分は、固いモルタルで拘束されているので、古い排水管を撤去するためには、電動のピック(小型の一種の削岩機)で解体しなければならない。
→強烈な騒音と振動が建物全体に広く響き渡る。
→近年はハツリを不要とした”引き抜き”工法も採用されている。
〇新しい排水管の設置
・防火区画であるスラブを貫通する立管には、建築基準法で定める一定の防火性能が必要。
(2)排水管露出更新工法
・隠蔽されていた排水管を露出させて更新する。
・専有部に設置された排水立て管の更新が、内装の解体や継ぎ手周りのコンクリートの解体の工事が伴うような場合に採用される。
○工程
①給水管・衛生器具を取外し
②天井・壁・床内装解体
③既設排水立て管撤去
④既存継手廻り床解体
⑤新設排水立て管設置
⑥新設排水立て管廻り埋戻し
⑦天井・壁・床内装復旧
・継手は耐食管材に合った耐食継手仕様のものに取替える。
・高層住宅等では地震時の揺れにある程度対応できる可とう継手仕様(メカニカルドレン継手等)とする。
(1)排水管改修の標準的な工程、注意点
〇器具の取外し、仮復旧
・トイレの向こう側がパイプスペースとなっている場合は、トイレの奥側の壁を解体する必要がある。
・便器の場合は、共用廊下に仮置きされることが多いが、毛布等で完全に覆うなどの配慮が望まれる。
・一日の工事を終える際には、外した便器を一時的に元に戻す。
〇壁の解体、復旧
・木造壁とコンクリートブロック壁とで、コストや工期が大きく変わってくる。
・復旧の仕様と範囲をどこまで修繕積立金で行うのかについては、設計段階において検討しておかなければならない。
・必要に応じて壁に点検口を設置する。
〇古い立管の切断
・切断時にはかなりの騒音が発生する。
・上階からの”ウッカリ排水”の対策が必要。
〇スラブ貫通部のハツリ
・排水立管のスラブ貫通部分は、固いモルタルで拘束されているので、古い排水管を撤去するためには、電動のピック(小型の一種の削岩機)で解体しなければならない。
→強烈な騒音と振動が建物全体に広く響き渡る。
→近年はハツリを不要とした”引き抜き”工法も採用されている。
〇新しい排水管の設置
・防火区画であるスラブを貫通する立管には、建築基準法で定める一定の防火性能が必要。
(2)排水管露出更新工法
・隠蔽されていた排水管を露出させて更新する。
・専有部に設置された排水立て管の更新が、内装の解体や継ぎ手周りのコンクリートの解体の工事が伴うような場合に採用される。
○工程
①給水管・衛生器具を取外し
②天井・壁・床内装解体
③既設排水立て管撤去
④既存継手廻り床解体
⑤新設排水立て管設置
⑥新設排水立て管廻り埋戻し
⑦天井・壁・床内装復旧
立管の取替方法
・従来は、下層の階から継手の受口に配管を差込んで積み上げていく仕組みのため、更新する際には排水立て管を切断する必要があった。
→配管の周りのコンクリートを掘削機で砕いていたので、騒音と粉塵が発生していた。
・スライド継手工法、やりとり継手工法では、排水立て管を切断せずに更新が出来る。
1)スライド継手工法
・スライド継手を使用する事によって、立て管を接続しているスライド継手を上方にスライドし、立て管下側を水平方法にずらす事によって立て管を外すことができる。
2)やりとり継手工法
・更新時にくぐり代(クリアランス)を確保できるようにした継手を使用する。
→クリアランスがあるので、立て管を持ち上げると立て管下側を水平方法にずらす事ができ、立て管を外すことができる。
3)既存管無騒音引き抜き工法
ⅰ)古い配管を適当な寸法で切断
・室内のパイプシャフト内に設置されていた排水立管を、まずスラブを挟んだ上下の階、露出している部分をそれぞれ適当な寸法でカットする。
ⅱ)油圧ジャッキで古い配管を上階スラブへ押し込みながら抜いていく
・スラブ貫通部から下に突き出た部分を、下の階から、ジャッキで上階方向に押し上げる。
●コンクリート穴拡径装置
・特殊な刃先形状と特殊鋼によりコンクリートを削る工具。
・配管引抜工法では、既設配管を引き抜いた後の孔には、同一サイズの配管を入れることができなかった。
・穴拡径装置は、階下から引抜穴に差し込み、上階から管引抜装置で引き通せば、穴が数ミリ拡がり、同一サイズの新管を容易に挿入できる。
→配管の周りのコンクリートを掘削機で砕いていたので、騒音と粉塵が発生していた。
・スライド継手工法、やりとり継手工法では、排水立て管を切断せずに更新が出来る。
1)スライド継手工法
・スライド継手を使用する事によって、立て管を接続しているスライド継手を上方にスライドし、立て管下側を水平方法にずらす事によって立て管を外すことができる。
2)やりとり継手工法
・更新時にくぐり代(クリアランス)を確保できるようにした継手を使用する。
→クリアランスがあるので、立て管を持ち上げると立て管下側を水平方法にずらす事ができ、立て管を外すことができる。

3)既存管無騒音引き抜き工法
ⅰ)古い配管を適当な寸法で切断
・室内のパイプシャフト内に設置されていた排水立管を、まずスラブを挟んだ上下の階、露出している部分をそれぞれ適当な寸法でカットする。
ⅱ)油圧ジャッキで古い配管を上階スラブへ押し込みながら抜いていく
・スラブ貫通部から下に突き出た部分を、下の階から、ジャッキで上階方向に押し上げる。
●コンクリート穴拡径装置
・特殊な刃先形状と特殊鋼によりコンクリートを削る工具。
・配管引抜工法では、既設配管を引き抜いた後の孔には、同一サイズの配管を入れることができなかった。
・穴拡径装置は、階下から引抜穴に差し込み、上階から管引抜装置で引き通せば、穴が数ミリ拡がり、同一サイズの新管を容易に挿入できる。
特殊継手を利用した立管更新
(1)高経年と近年の排水システムの相違
●高経年マンションの排水システム
・通気立て管を併設した住棟内分流(汚水と雑排水が別配管)システムとなっているところが多い。
・住戸内を通る共用排水立て管は、汚水立て管、浴室・洗面・洗濯系雑排水立て管、台所系排水立て管と通気立て管等に別れ、それぞれパイプシャフト内に配管されているのが一般的。
●最近のマンション(特に高層マンション)
・排水用特殊継手を採用し、通気性能を高めた特殊継手排水システム(排水立て管の管内壁周囲に排水を旋回流として流し、立て管の芯を通気層として排水する方式)が主流。
(2)特殊継手工法
・コンクリートに打ち込まれていない、トイレ用汚水排水立て管、浴室・台所・洗面用雑排水立て管、通気立て管などを更新する際に、特殊継手を用いて1本の排水立て管に集約する。
・合流方式の排水システムへと変更することにより、排水通気性能をアップさせ、排水立て管、通気管の本数を減らすことが可能となる。
・専有部分の汚水と雑排水は合流方式とすることができないので、別の配管経路で行う分流方式とする必要がある。
※専有枝管が合流配管となっていると、詰まった時に汚水が洗濯機パンなどに逆流する危険性があるため。
○工程
①給水管・衛生器具取外し
②内装解体
③既設排水通気管撤去
④新設特殊継手1本設置
⑤内装復旧
⑥給水管・衛生器具取付け
●高経年マンションの排水システム
・通気立て管を併設した住棟内分流(汚水と雑排水が別配管)システムとなっているところが多い。
・住戸内を通る共用排水立て管は、汚水立て管、浴室・洗面・洗濯系雑排水立て管、台所系排水立て管と通気立て管等に別れ、それぞれパイプシャフト内に配管されているのが一般的。
●最近のマンション(特に高層マンション)
・排水用特殊継手を採用し、通気性能を高めた特殊継手排水システム(排水立て管の管内壁周囲に排水を旋回流として流し、立て管の芯を通気層として排水する方式)が主流。
(2)特殊継手工法
・コンクリートに打ち込まれていない、トイレ用汚水排水立て管、浴室・台所・洗面用雑排水立て管、通気立て管などを更新する際に、特殊継手を用いて1本の排水立て管に集約する。
・合流方式の排水システムへと変更することにより、排水通気性能をアップさせ、排水立て管、通気管の本数を減らすことが可能となる。
・専有部分の汚水と雑排水は合流方式とすることができないので、別の配管経路で行う分流方式とする必要がある。
※専有枝管が合流配管となっていると、詰まった時に汚水が洗濯機パンなどに逆流する危険性があるため。
○工程
①給水管・衛生器具取外し
②内装解体
③既設排水通気管撤去
④新設特殊継手1本設置
⑤内装復旧
⑥給水管・衛生器具取付け
伸頂通気管の改修
1)屋上スラブを貫通する伸頂通気管の改修
・通気管の管材には配管用炭素鋼鋼管が使われている場合が多い。
※伸頂通気管より下の排水立管には、排水用塩化ビニルコーティング鋼管(アルファ―鋼管)や鋳鉄管が使われていたとしても、伸頂通気管では、管材を変えて耐久性の低い配管用炭素鋼鋼管が使われる、といったケースが多い。
→通気管には排水が流れてこないので腐食しないと考えてのこと。
・排水から上がってくる硫化水素などを含んだガスや湿気などによって部分的に腐食が生じて、管接合部が割れたり、穴が開いたりする場合がある。
特に屋上スラブの下側にソケットが設けられている場合など、配管用炭素鋼鋼管のねじ接合部がある部分を中心に割れてしまう事例が報告されている。
・屋上スラブを貫通する部分は防水層が敷かれているので、簡単に更新することができない。
→屋上防水の改修時に伸頂通気管の屋上スラブ貫通部分も同時に改修するようにする。
・伸頂通気管が、2住戸系統分を1本にまとめてから屋上スラブを貫通しているようなマンションでは、通気性能が低くトラップの封水に悪影響が生じている場合もある。
→1住戸系統ごとの大気開放形態に改善したい。
・屋上には既製品の屋上貫通ユニット(ハトコッコ)を設置し、貫通部に直接雨が当たらないようにする。
・通気管の管材には配管用炭素鋼鋼管が使われている場合が多い。
※伸頂通気管より下の排水立管には、排水用塩化ビニルコーティング鋼管(アルファ―鋼管)や鋳鉄管が使われていたとしても、伸頂通気管では、管材を変えて耐久性の低い配管用炭素鋼鋼管が使われる、といったケースが多い。
→通気管には排水が流れてこないので腐食しないと考えてのこと。
・排水から上がってくる硫化水素などを含んだガスや湿気などによって部分的に腐食が生じて、管接合部が割れたり、穴が開いたりする場合がある。
特に屋上スラブの下側にソケットが設けられている場合など、配管用炭素鋼鋼管のねじ接合部がある部分を中心に割れてしまう事例が報告されている。
・屋上スラブを貫通する部分は防水層が敷かれているので、簡単に更新することができない。
→屋上防水の改修時に伸頂通気管の屋上スラブ貫通部分も同時に改修するようにする。
・伸頂通気管が、2住戸系統分を1本にまとめてから屋上スラブを貫通しているようなマンションでは、通気性能が低くトラップの封水に悪影響が生じている場合もある。
→1住戸系統ごとの大気開放形態に改善したい。
・屋上には既製品の屋上貫通ユニット(ハトコッコ)を設置し、貫通部に直接雨が当たらないようにする。
共用部排水横引管、地中埋設排水管の改修
更生を併用した工法、継手等のみの部分改修
(1)更生を併用した工法
・老朽化した既存の排水管の埋設部を除いて、排水管継手の上下と枝管を切断。
↓
埋設部の継手を含む管内を研磨・洗浄。
↓
下記2つの工法などによって管を更正。
↓
切断した立て管を更新
工法①
・ポリエステルの芯材筒にエポキシ樹脂を含浸させ、ゴムチューブを用いて圧着して、一体的に内管を形成する工法
工法②
・継手の分岐枝部に熱膨張樹脂管を圧着させ、その立て管部はポリエステル芯材筒にエポキシ樹脂を含浸させたもので更正する工法。
(2)継手等のみの部分改修:HJインコア工法
※HJインコア工法
●排水管で漏水の発生しやすい箇所、原因
・排水立管と横引管のジョイント部
・排水管の高圧洗浄を長年繰り返すうちにできた溝状のキズが原因となることがある。
●HJインコア工法の概要
・継手合流部の漏水箇所を、枝管受け口まで形状記憶樹脂で一体的にカバーし、漏水要因を排除する。
・比較的耐久性が高い、銅管や鋳鉄管の排水管に有効な工法
・10年間の漏水保証付き。
●工程
・接合部の既設横引管を切断して撤去。
・穴があいたり薄くなった箇所を再生材で補修。
・形状記憶樹脂管を継手内部に挿入し補強。
・形状記憶樹脂管に熱を加えて圧着
・横引管を新しい管に交換して復旧。
●HJインコア工法のメリット
①漏水箇所をピンポイントで補修可能。住戸単位の工事が可能。
・従来は、配管を系統ごとに更生したり、新管と取り替える大がかりな更新が必要だった。
・緊急措置として漏水した住戸の先行工事を行い、その後、計画を立てて全戸の工事を行うことも可能。
②床コンクリートを壊す必要がない
・従来の工法では、排水継手部の床コンクリートを壊し、継手の水漏れ部分を露出させた後、外面から部分的な補修工法が行われているケースが多い。
・HJインコア工法では、立管・横引管合流部の壁面・床面に点検口を設けて行う。
・コンクリートをハツる必要がなく、作業音も既設配管の切断・研磨時に多少発生する程度。
・老朽化した既存の排水管の埋設部を除いて、排水管継手の上下と枝管を切断。
↓
埋設部の継手を含む管内を研磨・洗浄。
↓
下記2つの工法などによって管を更正。
↓
切断した立て管を更新
工法①
・ポリエステルの芯材筒にエポキシ樹脂を含浸させ、ゴムチューブを用いて圧着して、一体的に内管を形成する工法
工法②
・継手の分岐枝部に熱膨張樹脂管を圧着させ、その立て管部はポリエステル芯材筒にエポキシ樹脂を含浸させたもので更正する工法。
(2)継手等のみの部分改修:HJインコア工法
※HJインコア工法
●排水管で漏水の発生しやすい箇所、原因
・排水立管と横引管のジョイント部
・排水管の高圧洗浄を長年繰り返すうちにできた溝状のキズが原因となることがある。
●HJインコア工法の概要
・継手合流部の漏水箇所を、枝管受け口まで形状記憶樹脂で一体的にカバーし、漏水要因を排除する。
・比較的耐久性が高い、銅管や鋳鉄管の排水管に有効な工法
・10年間の漏水保証付き。
●工程
・接合部の既設横引管を切断して撤去。
・穴があいたり薄くなった箇所を再生材で補修。
・形状記憶樹脂管を継手内部に挿入し補強。
・形状記憶樹脂管に熱を加えて圧着
・横引管を新しい管に交換して復旧。
●HJインコア工法のメリット
①漏水箇所をピンポイントで補修可能。住戸単位の工事が可能。
・従来は、配管を系統ごとに更生したり、新管と取り替える大がかりな更新が必要だった。
・緊急措置として漏水した住戸の先行工事を行い、その後、計画を立てて全戸の工事を行うことも可能。
②床コンクリートを壊す必要がない
・従来の工法では、排水継手部の床コンクリートを壊し、継手の水漏れ部分を露出させた後、外面から部分的な補修工法が行われているケースが多い。
・HJインコア工法では、立管・横引管合流部の壁面・床面に点検口を設けて行う。
・コンクリートをハツる必要がなく、作業音も既設配管の切断・研磨時に多少発生する程度。
排水管の改良
1)排水管のサイズアップ等により排水能力を高める
・排水能力を高めるために、口径の大きい配管に取替えて、通気性能を改善する。
・床下横主管の口径は、立て管口径以上とする。
・立て管の口径サイズは、接続枝管サイズより2サイズ以上とする。
・立て管から横主管へ排水が流れる時に起きるジャンピング現象による通気障害を避けるため、立て管から横主管の第一継手までの距離を2000㎜以上離して配管する。
2)通気管のサイズアップにより排水能力を高める
・通気不足による排水能力の改善のために、通気立て管の口径を排水立て管口径以上とし、通気を確保する。
3)排水管の清掃口を新設・増設
・台所・浴室・洗面所等の排水管は、付着物による詰まり、管内腐食による漏水事故の危険があるため、雑排水管では定期的な清掃が必要となる。
・清掃口が設置されていない場合や不足する場合には、新設・増設を行う。
4)1階住戸の排水系統を別系統とし排水能力を高める
・1階住戸の排水横管は上階の住戸に比べて排水勾配が十分にとれないことがある。
→立て管に接続せず、別系統の単独排水として直接汚水枡に接続することで、排水能力を高めることが考えられる。
・排水能力を高めるために、口径の大きい配管に取替えて、通気性能を改善する。
・床下横主管の口径は、立て管口径以上とする。
・立て管の口径サイズは、接続枝管サイズより2サイズ以上とする。
・立て管から横主管へ排水が流れる時に起きるジャンピング現象による通気障害を避けるため、立て管から横主管の第一継手までの距離を2000㎜以上離して配管する。
2)通気管のサイズアップにより排水能力を高める
・通気不足による排水能力の改善のために、通気立て管の口径を排水立て管口径以上とし、通気を確保する。
3)排水管の清掃口を新設・増設
・台所・浴室・洗面所等の排水管は、付着物による詰まり、管内腐食による漏水事故の危険があるため、雑排水管では定期的な清掃が必要となる。
・清掃口が設置されていない場合や不足する場合には、新設・増設を行う。
4)1階住戸の排水系統を別系統とし排水能力を高める
・1階住戸の排水横管は上階の住戸に比べて排水勾配が十分にとれないことがある。
→立て管に接続せず、別系統の単独排水として直接汚水枡に接続することで、排水能力を高めることが考えられる。
在来浴室、スラブ下排水管の改修
1)在来浴室
・昭和40年代~50年代に建設されたマンションに採用され、昭和50年代前半の主流。
・間仕切壁はコンクリートかコンクリートブロックで、床はアスファルト防水の上にシンダーコンクリート押えモザイクタイル張り、壁は半磁器タイル張り。
〇ハーフユニットの浴室
・床面のみがFRPなどのプラスチックパネルでできた浴室。
〇排水口まわりの構造
タイル 排水口 タイル
押えモルタル 排水口 押えモルタル
アスファルト防水層 排水口 アスファルト防水層
排水トラップの受け皿 受け皿 排水トラップの受け皿
コンクリートスラブ+ 排水トラップ コンクリートスラブ+
埋め戻しモルタル 排水管とねじ接合 埋め戻しモルタル
下階スラブ下横引き管
・新築工事時、コンクリートスラブはあらかじめ一回り大きい穴を開けて打設される。
→排水トラップを上記穴の中に入れて排水管を接続する。
→排水トラップのまわりの隙間は埋め戻しモルタルで埋められる。
→防水層は、排水トラップに付いている”受け皿”の部分に施される。
→防水層の上には水が降りてくるので、この受け皿には小さな穴が開いていてい水がトラップ内に流れるようになっている。
→上記受け皿と排水トラップは同一の製品であり一体となっているので、排水トラップを交換しようとすると、防水層もくっついてきてしまい、防水機能が切れてしまう。
2)排水管改修時の問題点
・浴室の排水は、床スラブに排水用椀型トラップ(防水層用ツバ付き)を打込み、これに下階天井裏の横引排水管を接続して排水している。
※排水金物(排水口や排水トラップ)と排水管の接続部分がコンクリート床に埋まってしまっている。
・排水管改修の際には椀トラップも同時に取り替えたいが、それには浴室の床を壊し、アスファルト防水を一部剥がさなければならない。
しかし、その部分の防水を完全に修理するのは難しく、漏水の心配があるので、トラップはそのままとなってしまっている。
・排水管の改修工事時に、この浴室排水金物まで更新しようとすると、床タイルや防水層など、浴室のほかの部分の改修が道連れ敵に付いてきてしまい、工事が大掛かりになってしまう。
→浴室全体のリフォームが必要。
3)ユニットバスへのリフォーム時の問題点
・タイル張り浴室の中にユニットバスを置く、形のリフォーム
→排水金物やコンクリート床に埋まっている立下り排水管などは改修されないまま、その上に新しいユニットバスが置かれてしまう。
→老朽化した排水金物がユニットバス下に封印されてしまい、維持管理ができなくなる。
・リフォームされたユニットバスからの排水管が、老朽化した古い排水口に放流する形になっている場合がある。
→古い排水金物を撤去し、下階天井裏の排水管と実管で確実に接続する工事は、下階に入室させてもらってその天井裏を解体しないとできない。
古い排水金物は、防水層と同時でないと取替ができない。
4)既存がハーフユニットの場合の事例
・在来浴室のような防水層はもともとなく、FRP製のユニットバスの床下はすぐにコンクリートスラブであった。
→ユニットバスからの排水は、在来浴室の場合と同じように、古い排水金物内の”わん”を取去って、その中にユニットバスからの排水管を差し込んでモルタルで埋め、コーキングしている、という事例があった。
・昭和40年代~50年代に建設されたマンションに採用され、昭和50年代前半の主流。
・間仕切壁はコンクリートかコンクリートブロックで、床はアスファルト防水の上にシンダーコンクリート押えモザイクタイル張り、壁は半磁器タイル張り。
〇ハーフユニットの浴室
・床面のみがFRPなどのプラスチックパネルでできた浴室。
〇排水口まわりの構造
タイル 排水口 タイル
押えモルタル 排水口 押えモルタル
アスファルト防水層 排水口 アスファルト防水層
排水トラップの受け皿 受け皿 排水トラップの受け皿
コンクリートスラブ+ 排水トラップ コンクリートスラブ+
埋め戻しモルタル 排水管とねじ接合 埋め戻しモルタル
下階スラブ下横引き管
・新築工事時、コンクリートスラブはあらかじめ一回り大きい穴を開けて打設される。
→排水トラップを上記穴の中に入れて排水管を接続する。
→排水トラップのまわりの隙間は埋め戻しモルタルで埋められる。
→防水層は、排水トラップに付いている”受け皿”の部分に施される。
→防水層の上には水が降りてくるので、この受け皿には小さな穴が開いていてい水がトラップ内に流れるようになっている。
→上記受け皿と排水トラップは同一の製品であり一体となっているので、排水トラップを交換しようとすると、防水層もくっついてきてしまい、防水機能が切れてしまう。
2)排水管改修時の問題点
・浴室の排水は、床スラブに排水用椀型トラップ(防水層用ツバ付き)を打込み、これに下階天井裏の横引排水管を接続して排水している。
※排水金物(排水口や排水トラップ)と排水管の接続部分がコンクリート床に埋まってしまっている。
・排水管改修の際には椀トラップも同時に取り替えたいが、それには浴室の床を壊し、アスファルト防水を一部剥がさなければならない。
しかし、その部分の防水を完全に修理するのは難しく、漏水の心配があるので、トラップはそのままとなってしまっている。
・排水管の改修工事時に、この浴室排水金物まで更新しようとすると、床タイルや防水層など、浴室のほかの部分の改修が道連れ敵に付いてきてしまい、工事が大掛かりになってしまう。
→浴室全体のリフォームが必要。
3)ユニットバスへのリフォーム時の問題点
・タイル張り浴室の中にユニットバスを置く、形のリフォーム
→排水金物やコンクリート床に埋まっている立下り排水管などは改修されないまま、その上に新しいユニットバスが置かれてしまう。
→老朽化した排水金物がユニットバス下に封印されてしまい、維持管理ができなくなる。
・リフォームされたユニットバスからの排水管が、老朽化した古い排水口に放流する形になっている場合がある。
→古い排水金物を撤去し、下階天井裏の排水管と実管で確実に接続する工事は、下階に入室させてもらってその天井裏を解体しないとできない。
古い排水金物は、防水層と同時でないと取替ができない。
4)既存がハーフユニットの場合の事例
・在来浴室のような防水層はもともとなく、FRP製のユニットバスの床下はすぐにコンクリートスラブであった。
→ユニットバスからの排水は、在来浴室の場合と同じように、古い排水金物内の”わん”を取去って、その中にユニットバスからの排水管を差し込んでモルタルで埋め、コーキングしている、という事例があった。