サッシ・ドア改修工事の概要
長期修繕の修繕項目・周期・方法：建具・金物等
窓の断熱性
・窓を断熱すると冬場は室内の暖かさは外に逃げにくく、外の寒さは部屋に伝わりにくくなる。
※窓に関しては、冬の暖房時は約60%の割合で熱が流出し、夏の冷房時（昼）は約70%の割合で熱が入ってくるといわれている。
・結露防止に有効。
・室内の温熱環境が安定するので、ヒートショック対策にも有効。
・躯体そのものを保護する効果も期待できる。
※窓に関しては、冬の暖房時は約60%の割合で熱が流出し、夏の冷房時（昼）は約70%の割合で熱が入ってくるといわれている。
・結露防止に有効。
・室内の温熱環境が安定するので、ヒートショック対策にも有効。
・躯体そのものを保護する効果も期待できる。
窓の断熱工法の種類
（１）窓の断熱工法の種類
１）サッシ交換
・新築工事同様に工事を行う。
２）カバー工法によるサッシ交換
・既存サッシ枠を残して、その上にカバー工法専用のサッシ枠と窓を取り付ける方法。
・開口寸法が若干小さくなる。
・既存サッシの形状によっては採用できない場合があるので事前確認が必要。
３）内窓の追加設置
・既存サッシの内側に樹脂製の内窓専用のサッシを取り付けて二重サッシ化する。
・既存サッシが引違窓や上げ下げ窓、外開き窓などの場合に採用でき、内倒し窓など建具が室内側に開くタイプの窓には適さない。
・内窓を取り付ける額縁と内窓サッシとの間に隙間が生じないように注意が必要。そのためには、事前の額縁サイズ現場調査とそれに合わせた内窓サッシの制作がポイントとなるので、内窓サッシメーカーとの事前打ち合わせ、確認が重要。
・専有部となる室内の施工なので、個人負担での改修が可能。マンションごとに規約が異なるので事前確認が必要。
４）窓ガラスの交換
・既存サッシを残したまま、ガラスのみ交換。既存ガラスと厚さがほとんど変わらない真空ガラスが使われることが多い。
・既存の単板ガラスと呼ばれている1枚板ガラスを複層ガラスや複層の低放射ガラスに交換する。
・既存建具のガラス取付溝に取り付け可能か事前の確認が必要で、通常は複層ガラスにアタッチメントを取り付ける方法となる。
その場合も、ガラスが厚くなったことによって、開閉や網戸の取り付けなどに支障がないか注意が必要。
・複層ガラスで空気層を真空化した「真空ガラス」は板厚が薄くて済むので、アタッチメント不要で取り付け可能な場合もある。
・この方法は最も手軽に行える断熱リフォームだが、ガラスの性能だけしか向上しないので高性能化に限界がある。また、建具は既存のままなので、サッシの気密性能も向上しない。
（２）各工法のメリットデメリット
１）内窓設置
〇メリット
・断熱効果だけでなく、防音効果も高まる
・既存窓サッシへの影響が少ない
・ガラスを選択できる
・専有部なので許可なく工事できる
〇デメリット
・開け閉めが 2 回になる
・設置場所によっては、内窓の窓枠を取り付けるための部材が必要になる
〇費用
・カバー工法によるサッシ交換に比べて安い
・（ガラス性能が同等なら）ガラス交換より高い
〇注意事項
・大多数のマンションでは内窓を設置するための専用部材（ふかし枠）の取付が必要になる
２）窓ガラス交換
〇メリット
・改修前と見た目が変わらない
・窓サッシが劣化していない場合、断熱性をあげられる
・ガラスを選択できる
〇デメリット
・窓サッシ性能は変わらない（窓サッシ部分の結露、隙間風はそのまま）
・2枚のガラスになるため、開け閉め操作が重くなることがある
・いずれ窓サッシに経年劣化が生じる
〇費用
・カバー工法によるサッシ交換に比べて安い
〇注意事項
・ガラス溝幅によって選択できるガラスが決まる
３）カバー工法によるサッシ交換
〇メリット
・窓全体がリフレッシュする
・サッシの歪みが解消され、使い勝手が向上する
・窓タイプを変更できることもある
・工事後、長期間にわたり性能が維持される
・ガラスを選択できる
〇デメリット
・窓が一回り小さくなる
・工事期間が内窓設置・ガラス交換に比べて長い
・費用が内窓設置、ガラス交換に比べて高い
・窓の状況によって、窓サッシの下枠に段差ができる
〇費用
・3つの工法の中で最も高い
１）サッシ交換
・新築工事同様に工事を行う。
２）カバー工法によるサッシ交換
・既存サッシ枠を残して、その上にカバー工法専用のサッシ枠と窓を取り付ける方法。
・開口寸法が若干小さくなる。
・既存サッシの形状によっては採用できない場合があるので事前確認が必要。
３）内窓の追加設置
・既存サッシの内側に樹脂製の内窓専用のサッシを取り付けて二重サッシ化する。
・既存サッシが引違窓や上げ下げ窓、外開き窓などの場合に採用でき、内倒し窓など建具が室内側に開くタイプの窓には適さない。
・内窓を取り付ける額縁と内窓サッシとの間に隙間が生じないように注意が必要。そのためには、事前の額縁サイズ現場調査とそれに合わせた内窓サッシの制作がポイントとなるので、内窓サッシメーカーとの事前打ち合わせ、確認が重要。
・専有部となる室内の施工なので、個人負担での改修が可能。マンションごとに規約が異なるので事前確認が必要。
４）窓ガラスの交換
・既存サッシを残したまま、ガラスのみ交換。既存ガラスと厚さがほとんど変わらない真空ガラスが使われることが多い。
・既存の単板ガラスと呼ばれている1枚板ガラスを複層ガラスや複層の低放射ガラスに交換する。
・既存建具のガラス取付溝に取り付け可能か事前の確認が必要で、通常は複層ガラスにアタッチメントを取り付ける方法となる。
その場合も、ガラスが厚くなったことによって、開閉や網戸の取り付けなどに支障がないか注意が必要。
・複層ガラスで空気層を真空化した「真空ガラス」は板厚が薄くて済むので、アタッチメント不要で取り付け可能な場合もある。
・この方法は最も手軽に行える断熱リフォームだが、ガラスの性能だけしか向上しないので高性能化に限界がある。また、建具は既存のままなので、サッシの気密性能も向上しない。
（２）各工法のメリットデメリット
１）内窓設置
〇メリット
・断熱効果だけでなく、防音効果も高まる
・既存窓サッシへの影響が少ない
・ガラスを選択できる
・専有部なので許可なく工事できる
〇デメリット
・開け閉めが 2 回になる
・設置場所によっては、内窓の窓枠を取り付けるための部材が必要になる
〇費用
・カバー工法によるサッシ交換に比べて安い
・（ガラス性能が同等なら）ガラス交換より高い
〇注意事項
・大多数のマンションでは内窓を設置するための専用部材（ふかし枠）の取付が必要になる
２）窓ガラス交換
〇メリット
・改修前と見た目が変わらない
・窓サッシが劣化していない場合、断熱性をあげられる
・ガラスを選択できる
〇デメリット
・窓サッシ性能は変わらない（窓サッシ部分の結露、隙間風はそのまま）
・2枚のガラスになるため、開け閉め操作が重くなることがある
・いずれ窓サッシに経年劣化が生じる
〇費用
・カバー工法によるサッシ交換に比べて安い
〇注意事項
・ガラス溝幅によって選択できるガラスが決まる
３）カバー工法によるサッシ交換
〇メリット
・窓全体がリフレッシュする
・サッシの歪みが解消され、使い勝手が向上する
・窓タイプを変更できることもある
・工事後、長期間にわたり性能が維持される
・ガラスを選択できる
〇デメリット
・窓が一回り小さくなる
・工事期間が内窓設置・ガラス交換に比べて長い
・費用が内窓設置、ガラス交換に比べて高い
・窓の状況によって、窓サッシの下枠に段差ができる
〇費用
・3つの工法の中で最も高い
改修工事における注意事項
１）取付け下地の強度
・窓のリフォームは、内窓の追加、ガラスの多層化によってリフォーム前に比べて重量が増加するので、窓の下地にかかる荷重に対する注意が必要。
・既存の窓下地の強度が不足している場合は、サッシが変形して建具の開閉に支障が生じるほか、気密性の低下、ガラスの破損、サッシと既存外壁廻りのシール切れによる漏水などの問題が生じることがある。
・開口部下地が十分な強度を有しているか、設計図書、及び現地で事前に調査し、必要に応じて下地の補強を行うことが必要。
２）防水性の確保
・サッシを撤去・更新する場合は、既存外壁と更新したサッシの取合い部分の防水工事に不備が生じ、雨水等の漏水が発生するケースが少なくない。
・更新したサッシ枠と既存外壁との取合い部の防水性確保に注意が必要。
・窓のリフォームは、内窓の追加、ガラスの多層化によってリフォーム前に比べて重量が増加するので、窓の下地にかかる荷重に対する注意が必要。
・既存の窓下地の強度が不足している場合は、サッシが変形して建具の開閉に支障が生じるほか、気密性の低下、ガラスの破損、サッシと既存外壁廻りのシール切れによる漏水などの問題が生じることがある。
・開口部下地が十分な強度を有しているか、設計図書、及び現地で事前に調査し、必要に応じて下地の補強を行うことが必要。
２）防水性の確保
・サッシを撤去・更新する場合は、既存外壁と更新したサッシの取合い部分の防水工事に不備が生じ、雨水等の漏水が発生するケースが少なくない。
・更新したサッシ枠と既存外壁との取合い部の防水性確保に注意が必要。