マンション管理組合の役員報酬はいくらぐらい?

私は5つの投資用マンションの管理組合の理事会活動を行っています。
 
私が所有している投資用マンションの役員報酬の事例、ファミリーマンション等の世間一般の状況についてまとめてみました。
 
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
投資用マンションの役員報酬の事例
●役員報酬の内訳
私の事例では、役員報酬として以下の3つの項目にて支払われています。
 
イ)年間報酬額
・年間の固定額で、役職によって異なる場合がある。
ロ)活動費・日当
・理事会等の1回あたりの活動に対する報酬。
ハ)交通費
・上限を設定した上での実費又は2,000円等の固定額
 
ファミリーマンションの場合は月に一回など定期的に理事会活動が行われる場合が多いので、月額単位で役員報酬が支払われる場合が多いようですが、投資用マンションの場合は年に数回程度しか理事会が開かれない場合が多いので、私が経験した事例では月額単位の報酬はありません。
 
●投資用マンションの役員報酬の事例
 
私が経験した事例では以下のようになっていて、各管理組合毎に明細のパターン、役職ごとの違い、報酬額が異なっています。
 
いずれの場合も私が理事になった時点で規定が作られていましたので、どのような根拠でこのようになったのかは分かりません。
 
①パターン1:交通費のみ
イ)事例
・理事会等の活動に対し、交通費として2,000円支給
 
②パターン2:年間報酬額+交通費
イ)事例1
・役職に関わらず5,000円の年間報酬額
・理事会等の活動に対し、交通費として2,000円支給
ロ)事例2
・理事長:15,000円、監事:10,000円、理事:5,000円の年間報酬額
・理事会等の活動に対し、交通費として実費(上限2,000円)支給
ハ)事例3
・理事長:40,000円、監事・理事:10,000円の年間報酬額
・理事会等の活動に対し、交通費として実費支給
 
③パターン3:活動費+交通費
イ)事例1
・理事会等の活動に対し、活動費・日当として3,000円支給
・理事会等の活動に対し、交通費として実費(上限2,000円)支給
 
④パターン4:年間報酬額+活動費+交通費
・役職に関わらず10,000円の年間報酬額
・理事会等の活動に対し、活動費・日当として5,000円支給
・理事会等の活動に対し、交通費として実費支給
世間一般の状況
国土交通省の”平成30年度マンション総合調査結果”に、役員報酬についてのアンケート結果が記載されていますので、その概要をまとめました。
国土交通省、平成30年度マンション総合調査結果
 
●役員報酬の支払いの有無(回答数:1,670)
・役員全員に報酬を支払っている:23.1%
・理事長にのみ報酬を支払っている:1.1%
・報酬は支払っていない:73.3%
 
 
“報酬を支払っていない”が73.3%と3/4を占めていますが、これは役員が輪番制で選任されているためと思われます。このマンション総合調査結果の対象組合はファミリーマンションが大半だと思われ、ファミリーマンションの役員の選任は輪番制であることが多いです。役員の選任方法についての調査結果も掲載されていますが、輪番が75.2%となっています。
 
●役員報酬が各役員一律の場合の報酬額(月額)
 
・平均3,900円/月
・~1,000円:30.1%
・~2,000円:17.5%
・~3,000円:5.8%
・~4,000円:-
・~5,000円:11.7%
・~6,000円:1.0%
・~8,000円:-
・~9,000円:1.0%
・~10,000円:5.8%
・10,000円超:4.9%
 
●役員報酬が役員一律でない場合の報酬額(月額の全体平均)
 
・理事長:9,500円
・理事:3,900円
・監事:3,200円

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