共用部排水横引管、地中埋設排水管のメンテナンス・改修方法

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
共用部排水横引管の構造
共用部の排水竪管は、建物の床下で横引管に流れ込み、公共下水管へと導かれていくが、この横引管の構造が年代によって異なっている。
 
①ピットなし、1980年代以前に多い
・横引管が1階住戸の床下の位置に地中埋設されている場合が多い。
・建物の1階住戸下が土間構造の場合は、床下の土砂を排出してから排水管を更新する工程となる。
 
②ピットあり
・地下の排水横引管から漏水した場合でもピットに入って修理できる。
 
③ピットあり、共用部排水竪管が共用部のパイプスペース内に集約
・排水竪管が共用部のパイプスペース内に設置されているのでメンテナンスがしやすい。
メンテナンスにおける注意点
●鋳鉄管の劣化に関する注意点
〇排水用鋳鉄管の使用状況
・排水用鋳鉄管(CIP)は比較的長寿命(約40年)とされ、継手部の改良を重ねて現在でも使用されている。
 
〇排水用鋳鉄管の早期劣化
・築25年程度なのに排水用鋳鉄管に縦方向の割れが報告されている。
・内面に”黒鉛化腐食”が進み、黒鉛化部を除去した実質板厚が、製造時の4㎜から最薄部1㎜程度まで薄くなっていた事例がある。
 
●共用部排水横引管メンテナンスのポイント
・円滑の流れのために排水勾配が重要。
・一階住戸の下にある排水横引管に障害が発生すると、一階住戸の排水管から汚水があふれ出てきたり、土中に汚水が流出するなどのトラブルが発生する。
 
●地中埋設排水横引管のメンテナンス
・地盤の不動沈下で勾配が変化すると滞留などが生じ、詰まりの原因となる。
・樹木の根などによる閉塞などで流れが疎外されているケースが見られる。
・地上の堆積物などにより掘削が困難な場合は、内面処理とライニングによる更生工事を採用するケースもある。
改修工法
(1)モール工法:一階床下排水管改修工事
 
●従来の改修工法
・一階の住戸の床を開口して、建物下の排水横引管を交換。
 
●モール工法
・マンション外部から床下へ掘り込み、床下に作業空間を確保して排水管の更新を行う。
 
●モール工法の工程
①建物外部から掘削
・建物外部に入口を掘削→竪穴を掘削→建物下部へ水平に掘削→床下掘削
・必要に応じて支保工を設置
・土砂の排出はベルトコンベヤ真空吸引などを使用。
②配管を更新
③埋め戻し
・高度な流動性を持つ、流動化地盤改良剤を使用。
・流動性地盤改良剤は、混錬直後には非常に流動性の高い液体状で、地下空間内にポンプで注入すると、入り組んだ狭い空間の隅々まで入り込んで行くので空隙が残らない。
・硬化後は土砂以上の強度となる。

コメントを残す

Your email address will not be published.

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください