給排水設備の各種継手、ストレーナー、量水器等

参考資料:公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)
 
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各種継手
(1)伸縮管継手
 
・伸縮管継手は温度変化などによって生じる管の軸方向の伸縮を吸収することができる構造をもつ継ぎ手・パイプを指す。
・配管系統の圧力変化や温度変化に伴う管の長さ方向の収縮を吸収するための可動式管継手であり、ベローズ型伸縮管継手や蛇腹状の金属製円筒(ベローズ)によって伸縮を吸収する部品。
・パッキン押さえは一定期間ののち締め直したほうが液体の漏れを防ぎ安全に利用することができる。
・伸縮管継手の伸縮部分は自由に伸縮できるように造られており、内圧により発生する、伸縮部を引き離そうとする推力に対抗できないため、推力を抑える手段を講じないと伸縮部分は破損する可能性がでるので注意する。
 
〇ベローズ形伸縮管継手
・軸方向,軸曲げ,軸直角方向などの変位を,一つ以上のベローズの伸縮・屈曲によって吸収する管継手。
※”ベローズ”は蛇腹を意味する英語。
 
(2)防振接手
 
●機能
①機器接続配管の振動の緩和
・防振支持された機器の振幅は、基礎に直接設置された機器の振幅より大きくなり、機器に接続されている配管のフランジ部等に働く振動応力の緩和をする。
 
②配管の芯ずれに適応する
・基礎に設置された機器と、天井を横引きしてきた配管を機器配管接続口に適確に合わすのは困難だが、防振継手の許容偏心量範囲なら難なく接続できる。
 
③地震時の衝撃緩和
・地震時には、防振支持された機器と配管は同時または異なった動きをし、機器と配管の接続部に大きな衝撃が加わるが、防振継手を使用すれば衝撃は緩和される。
 
④機器振動の配管伝達防止
・配管振動は、管内圧力変動による脈動からのものと、機械本体振動によるものが考えられるが、防振継手により、防振効果が期待できる。
 
(3)フレキシブルジョイント
 
・管同士のズレがある場合に、フレキシブルに移動できる管継手の総称。
 
●ゴム製フレキシブル継手
・弾性・復元力というゴム特有の性能を有する。
 
〇防振効果
・ばね定数が小さいゴム製フレキシブル継手は防振対策に効果を発揮する。
〇変位吸収
・弾性・復元力に優れたゴム製フレキシブル継手は、偏心・偏角・伸縮などの変位が大きくとれ、配管の保護に適する。
〇簡単な施工
・ゴム製フレキシブル継手はコンパクトで、しかもパッキン不要のルーズフランジなので施工が容易。
〇電気不良導体
・ゴムは電気不良導体なので、異種金属部による電位差腐食防止に効果がある。
〇汎用性
・防振性・変位吸収性などに優れたゴム製フレキシブル継手は、各種配管設備におけるさまざまな用途に利用できる。
 
(4)フレキシブルチューブ
 
・自由自在に曲げる事ができる装置の配管用として使用される比較的小口径のべローズ。
・たわめることができる管で、金属管、ゴム管など。
・用途としては、防振装置をつけた機械で配管を連結するとき、振動吸収管として用いたり、現場で配管結合するとき、心のずれを調節するためなど。
 
(5)絶縁継手
 
・異種金属との接触腐食を防止する。
※ステンレス配管と電位の低い異種金属の管類や機器類を直接接合すると、”ガルバニック腐食”を起こす場合がある。
 
〇鋼管とステンレス鋼管、銅管と鋼管のジョイント
・絶縁フランジ接合とする。
量水器
1)量水器とは?
 
・管路を流れる液体の体積を積算指示する計量器。
・水道水やガソリンの取引に使用され、前者は水道メーターと呼ばれている。
・水道局の量水器(水道メーター)は、”水道メーターボックス”という蓋付きの箱の中に収納されている。
 
2)計測原理別の種類
 
・主に接線流羽根車式と軸流羽根車式があるが、接線流羽根車式が約98%、軸流羽根車式が約1%の割合に分かれており、主に前者は一般家庭用に用いられ、後者は業務用など大口需要家との取引・証明用に用いられている。
 
①接線流羽根車式
・水車と同じように羽根車へ直角に水を噴射させて回転させることにより、機械的に流量換算を行い表示する。
・構造が簡単、故障が少なく、価格が低廉なため、最も多く使用されている。
・計量室が外箱を兼ねているものを”車箱型”、別にしてあるものを”複箱型”という。
・最近では羽根車形状の改良や複箱の内側の計量室への入口形状に流体力学的カーブを採り入れて、より微流域の感度向上を図った水道メーターもできあがっている。
 
②軸流羽根車式
・流水の速度から間接的に流量を測定する方式。
・スクリューと同じように羽根にねじれを与えて、回転軸と平行に水を流して、流量を計測する方式。この回転軸が垂直のものを”縦型”、水平のものを”横型”と呼んでいる。
 縦型は横型に比し、形状が複雑なため、流水抵抗は増大するが、微小流域における性能がよい。横型は、直管の形状と同一の円筒形をしているので、流水抵抗が少なく容量が大きいため、大容量用に使用される。
・主に中、大口径水道メーターとして用いられている。
 
3)湿式と乾式
 
①湿式
・古くから採用されているメーターの分類の一つで、目盛板の部分が水に浸っているものを言う。
・昔のものは目盛の表示部だけを分離する技術が無かった為、構造が簡単な湿式だった。
・結露や表示盤面の腐食などがある為、表示部に水が入らないようにする技術が求められた結果、現在は乾式が主流となっている。
 
②乾式
・目盛盤が水に浸からない形式のものを言う。
 
4)直読式と電子遠隔式
 
①直読式
・検査員が直接水道メーターのカウンター部分を見て検診をするタイプ。
・手間はかかるが、メーターの劣化などが分かりやすいというメリットがある。
 
②電子遠隔式
・水道メーターからケーブルを延長し、デジタルカウンターで表示された指針を見て検針をするタイプ。
・電子式は直接メーターを確認して検針をするのが困難な場所に設置されている。
・直読式に比べ高価だが、様々な機能が付いている。
 
〇パルス出力式(遠隔式)
・接点パルス式水道メーターは、水道メーター本体とリードスイッチ発信器で構成されており、水道メーター本体の表示機構部に回転磁石が取り付けられている。
 この磁石により発信器内のリードスイッチを作動させてパルス出力させる。
 
5)官公庁仕様
 
〇直読式
・口径13のものは、単箱型接線流羽根車式(乾式デジタル式)とする。
・口径20~40のものは、複箱型接線流羽根車式(乾式デジタル式)のものとする。
・口径50~100のものは、たて型軸流羽根車式(乾式デジタル式)とする。
 
〇パルス式
・直読式にパルス発信器を備えたもの又は湿式アナログ式にパルス発信器を備えたものとする。
ストレーナ―
1)ストレーナーとは
 
・液体と固体の混合物を分離するために用いる、ろ過装置、ザルのことで、主に液体や蒸気配管に設置される。
 
2)形状
 
①Y形ストレーナー
・比較的流体抵抗が少なく、取り付けスペースもコンパクト。
 
②U形ストレーナー
・Y型ストレーナより濾過面積が大きくスクリーンは取手付のバケットタイプ
・装置機器に直接配管できる。
 
〇官公庁標準仕様
呼び径50以下は、鋳鉄製、ステンレス鋼製又は青銅製のY形ねじ込み式、呼び径65以上は鋳鉄製若しくはステンレス鋼製のY形又はU形でフランジ式とする。
 
3)スクリーン(濾過金網)
 
・ストレーナーには、流体中の異物やゴミをろ過するスクリーンを内蔵し、そのスクリーン内に溜まった異物やゴミをストレーナ本体が配管に接続されたままの状態で、排除・清掃できる構造になっている。
 
〇スクリーンのメッシュ
・スクリーンのメッシュとは、平織の場合25.4mm(1インチ)間の網目の数を表す。
・スクリーンメッシュは細かければ良いと言うものではなく、細かいほどメンテの回数が増加し、スクリーンの線径も細くなるため破損のリスクが高くなる。
・官公庁標準仕様では以下のようになっている。
ステンレス鋼製又は黄銅製で、網目は水用においては40メッシュ以上(電磁弁の前に設ける場合は、80 メッシュ以上)とする。

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