雨漏りの原因、調査方法

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外壁からの雨漏りが発生しやすい条件
1)外壁からの雨漏りが発生しやすい条件
 
①外壁に水があること
・風速が5m/秒(やや強い軟風程度)で外壁に当たる雨量は,屋根と同じになると言われている。
・風速40m/秒の猛烈な台風では,壁の雨量は屋根の約8倍にもなる。
・昨今のマンションの外壁は,ひさしのないすっきりしたデザインが多く,雨が外壁に直接当たりやすくなっている。
 
②外壁に隙間があること
・コンクリートのひび割れ(特に開口部回り),シーリング材の不備による目地からの漏水。
 
③外壁に水を押し込む力があること
・風速5m/秒で壁面積の1㎡あたりに,約1㎏の風圧力が働く。
 
2)外壁からの主な雨漏り箇所
 
〇目地部
・シーリング材が経年劣化で硬くなり剥離・破断。
 
〇開口部回り
・コーナー部ではコンクリートがひび割れしやすい
 
〇ひび割れ部
・一般的にコンクリートの場合、毛細管現象により吸い上げられた水がひび割れより浸入し漏水が始まる。
・コンクリート壁に漏水が生じるひび割れ幅は、一般的に風の影響も考慮し0.1㎜程度のひび割れがあれば漏水すると言われている。
 一方、日本建築学会ではコンクリート造の外壁に生じるひび割れ幅を0.3㎜以下に設計することを目標にしている。
雨漏り調査方法
(1)散水・水張り法(漏水再現調査)
 
・雨水浸入位置(雨漏り原因)だと疑われる部分に、シャワーノズルなどの専用器具を使って散水し、雨漏りの際に実際に水が漏れてくる場所(雨水浸出位置)からの漏水を再現することにより、雨漏り原因の場所を特定する。
・水を溜めたり、排水したりに時間がかかる、漏水個所が居室の場合は入居者に多くの迷惑をかける、というデメリットがある。
 
(2)赤外線カメラ調査
 
・特殊なカメラを用い、表面温度を調べて雨漏りの原因を調べる調査。
・撮影した画像を見て、その温度差の情報を元に、周囲と比較して温度が低い部分を”水の影響を受けている可能性が高い”と判断し、雨漏り原因を推測する。
 
(3)ガス検知検
 
・室内側からガスを放出し、そのガスが外部に漏出する場所を検知することで雨水浸入位置を探っていく調査方法。
・雨水の侵入口を探る方法ではなく、雨漏りの出口から侵入口を探る方法。
 
●エダ式漏水診断システム
・先ずガス送入装置より建物内の雨漏り発生箇所からその先の水の通り道(隙間)に対して、雨水の浸透圧とされる1.0~1.5kgf/cm2の圧力で炭酸ガス(CO2)を送り出した後に、屋上や外壁面等でそれの放出先を 高感度ガス検出機でキャッチし、原因箇所(雨水の浸入口)を特定する工法。
・原因箇所をより確実に特定でき、尚且つそれらが複数であったとしても、炭酸ガスは気体特性によちあらゆる水みちに拡散していくので、小さな隙間も検出することができる。
 
(4)色水・蛍光塗料を利用した調査
 
・屋根や壁等、雨漏りが発生しているであろう箇所に、蛍光塗料を混ぜた試験水を吹きかける調査
・通常目に見えにくい水の侵入経路が、可視化できるという特徴がある。
 
●レインボービューシステム
・七色の光で雨漏りの侵入口・侵入経路を特定。
・紫外線を投射すると七色に発光する調査液を散水することで原因を明確にし、今まで困難だった複数の原因箇所を特定し解決するまでの時間を大幅に短縮できるようになった。

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