近くに川がなくてもマンションに浸水リスクはあります

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ハザードマップを確認したはずなのに・・・
●近くに川がなくても・・・
 
マンションの浸水リスクというと近くに川が無ければ関係ないと思いがちです。
私もそう思っていました。
 
Homesで物件情報を検索すると浸水リスクのマップも見ることができ、ハザードマップ上では浸水のある区域となっていませんでした。
 
しかし、近くに川が無くても浸水リスクはあるのです。
 
私が購入したマンションの中の一つ、近くに川がなかったので完全に想定外だったのですが、マンションの立地が谷のくぼんだ底部に位置していて、豪雨があると道路脇の排水があふれ、マンション地下に流れ込んで電気設備が浸水する恐れがある、ということでした。
 
居住部に影響があるほどの浸水は無かったとしても、地下の電気設備が浸水し、水道のポンプ、エレベータなどに影響が生じてしまうのです。
 
どのように対策している?
上記マンションでは、止水板(防潮板、防水板とも呼ばれるようです)というものをマンションで保有していて、大雨などで地下への浸水の恐れがある場合は、入居者が浸水を防ぐ場所の入り口付近に止水板を設置して浸水を防ぐ作業を行うという運用になっています。
 
実物を見たことがないのでネットで調べてみました。いろいろなタイプがあるようです。
 
止水板(防水板) | 株式会社大奉金属
防水板・防潮板・止水板はJP防水マン(ゲリラ豪雨・雷雨・台風・大雨の浸水対策に) – 株式会社日本ピット
 
当マンションの止水板は手動で設置するタイプのようなので、大雨が降って危ないと感じたらマンション入居者の何人かが止水板を設置しなければなりません。
購入前に把握するには?
これも一つのリスク要因なので購入前の段階で把握しておきたいものです。
ただ、ハザードマップ上で問題ないとなると事前に把握するのも難しいかもしれません。
 
●購入契約の重要事項説明は?
購入契約時の重要事項説明は受けていますが、すべての記載内容を省略せずに説明してもらったかどうか覚えていません。
もしかしたら細かい部分の注意事項等に記載されていたのかもしれないと思って確認してみました。
 
〇重要事項説明書の備考欄に周辺環境について細かい記載が・・・
改めて読み返してみると以下のようなかなり細かい記載がありました。
・西側130m先に公園があるため、騒音等の発生、塵埃等が生じる場合がある。
・周辺に寺・墓地、創価学会の施設が複数ある。
・南側に広場がある
 
ただし、止水板についての記載はありませんでした。
購入時の不動産会社の担当者がこのことを認識していたら重要事項説明書のこの部分に記載していたと思いますので、この担当者にとっても想定外だったようです。
 
●建物管理会社の担当者に聞くしかない?
そのマンションの建物管理会社は当然このリスクがあるかことを承知していますので、建物管理会社に問合せて確認するしかなさそうです。
 
〇事前の現地確認が重要?
マンションが窪地の谷底にあるかどうかは、現地確認をしないと分からないと思います。
オーナーチェンジ物件の場合は現地確認をせずに購入してしまうことも珍しくありませんが、このような事例もありますので事前の現地確認はしておいた方が良いと思います。

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