シーリングの劣化調査・診断

〇過去問
・管理業務主任者 
・マンション管理士 
 
 
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主な診断対象
1)漏水箇所の調査
 
・外壁、サッシ枠回り、スリーブ等貫通回りの目地部のシーリングが劣化し、内部に漏水することが多い。
・外壁面からの漏水は、シーリング箇所からだけでなく、外壁ひび割れ部からもあり、結露によることもあるので注意を要する。
 
2)劣化等調査
 
●目視による表面からの劣化度調査
〇外壁
・タイル張り、仕上塗材
〇開口部廻り
・サッシ、ドア、換気口等
〇ガラス廻り
 
●被着性、破断、ひび割れ等の大きさ、深さ調査
 
●物性試験(必要に応じて)
・現物を切断サンプリング、試験場において引張強度、伸び、成分等の試験を行う。
主な劣化現象
・日射、風雨、硫黄系ガスの影響、ほこり・カビの付着、塗料やシーリング材の成分の影響等によって劣化する。
・シーリングの早期の剥離や破断の原因は、経年劣化のためというより、当初施工時の施工不良(プライマー不備、シーリング厚さ不備等)によることが多い。
 
●美観を損なう劣化現象
〇汚れ・変退色
・飛散浮遊物や内部の成分が表面に付着したもの。
 
●性能が低下する劣化現象
〇変形
・目地の挙動、シーリング材の伸縮等によって生ずるしわ、波打ち、ふくれ等
〇軟化・硬化
・紫外線、熱による材質が変質すること。
 
●剥離・破断に至る劣化現象
〇ひび割れ
・表面に発生した縦・横のひび割れ
〇白亜化(チョーキング)
・表面が粉状になる現象。
 
●漏水に至る劣化現象
〇被着面からの剥離
・シーリング材が被着面から剥離する現象。
〇シーリング材の破断
・シーリング材に発生したひび割れが被着体まで達し、完全に破断している状態。
〇被着体の破損
・シーリング目地周辺の被着体にひび割れや欠落が発生する現象
調査と診断
1)一次診断
 
〇目視調査
・劣化の位置、範囲、程度等の状況を確認する。
 
〇指触調査
・弾力や硬さにより、劣化状況を確認する。
 
2)詳細調査
 
〇サンプリング調査
・ダンベル引張試験を行う。
〇シーリングの種類、目地の深さなどを確認
〇材料試験などの詳細調査
・著しい劣化があるときに詳細な調査を行う。
 
3)診断の注意点
 
・外壁の仕上塗材などがシーリングに影響を与えているときやシーリングの影響で周辺に汚れが生じているときは、原因を特定する。
 
4)硬度の測定(デュロメータ)
 
〇測定方法
・測定器端部にある押し針を対象物に押し付け、押し針の移動量により硬度を測定する。
 
〇測定原理
・デュロメータの加圧面と測定物を密着させた時、デュロメータ内部にあるスプリングによって生じた加圧力で押針(圧子)が測定物に変形を与え、測定物はこの力に対し反発する力を発生する。この加圧力と反発力が平衡状態になった時の押針の押し込み量が「硬さ」として指示される。
 
5)引張試験(ダンベル引張試験)
 
・シーリング材の劣化度を測定する。
 
〇測定方法
・シーリング材の一部を採取し、ダンベル形状の試験片を作成し、引張試験機により引っ張り、弾性(劣化度)を確認する。
・現地にてサンプリングした試料を試験場に持ち込み物性試験を行う。
 
〇測定例
①建物からシーリング材を採取
②採取シーリング材をスライス
③ダンベル試験体を作製
④引張試験
・ダンベル試験片の厚みをダイアル厚みゲージにて測定した後、引張試験機を用いて破断するまで引張り、50%引張応力(M50)、最大引張応力(Tmax)、破断時の伸び(Eb)を求める。

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