排水設備全般、排水方式

〇過去問
・管理業務主任者 
・マンション管理士 
 
 
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排水設備の概要
●排水設備の定義
・排水設備とは、その土地の下水を公共下水道に流入させるために必要な排水管、排水きょ、その他の排水施設をいう。
 
●排水設備の種類
①宅地内排水設備
〇屋内排水設備
・汚水の衛生器具、ルーフドレン及び雨どいなどから、屋外に設置するます又は排水本管に接続するまでの排水管、通気管及びそれらに付属する排水設備とする。
〇屋外排水設備
・屋内排水設備を除き、屋外に設置するます及び排水本管等で、公共下水道のます又は私道排水設備のますに固着するまでの排水設備とする。
・浄化槽を除くものとする。
 
②私道排水設備
・私道内に設置する設備で、複数の土地の屋外排水設備からの排水を受けて、公共下水道に流入させる役割を持つ排水設備とする。
下水道法による排水設備の設置等
●排水設備の設置等(下水道法10条)
・公共下水道の供用が開始された場合においては、この排水区域内の土地の所有者、使用者又は占有者は、遅滞なく、次の区分に従つて、その土地の下水を公共下水道に流入させるために必要な排水管、排水渠その他の排水施設を設置しなければならない。
・前項の規定により設置された排水設備の改築又は修繕は、これを設置すべき者が行うものとし、その清掃その他の維持は、当該土地の占有者が行うものとする。
 
●排水に関する受忍義務等(下水道法11条)
・排水設備を設置しなければならない者は、他人の土地又は排水設備を使用しなければ下水を公共下水道に流入させることが困難であるときは、他人の土地に排水設備を設置し、又は他人の設置した排水設備を使用することができる。
 この場合においては、他人の土地又は排水設備にとつて最も損害の少い場所又は箇所及び方法を選ばなければならない。
※この場合、当該他人の同意は必要とされていない。
・他人の排水設備を使用する者は、”その利益を受ける割合”(半分とは限らない)に応じて、その設置、改築、修繕及び維持に要する費用を負担しなければならない。
・他人の土地に排水設備を設置することができる者又は当該排水設備の維持をしなければならない者は、当該排水設備の設置、改築若しくは修繕又は維持をするためやむを得ない必要があるときは、他人の土地を使用することができるが、この場合においては、あらかじめその旨を当該土地の占有者に告げなければならない。
排水方式
1)下水の種類
 
①汚水
・汚水(し尿)
・雑排水(し尿以外の生活排水)
・特殊排水(工場、病院等の排水)
②雨水
・雨水
・地下水(地表面に流れ出てくる湧水)
・雪どけ水
・その他の自然水
 
2)公共下水道の排水方式
 
●合流式
・汚水、雑排水および雨水を同時に処理し、公共下水道処理施設へ接続する方式。
・公共下水道が完備している地域ではこの方式が用いられる。
 
●分流式
・汚水、雑排水および雨水を同時に処理できない場合、別々の排水系統にする方式。
・公共下水道が完備していない地域では、汚水および雑排水を浄化槽で処理した後でなければ、河川または海等へ放流できない。
※公共下水道の分流式とは、「汚水及び雑排水」と「雨水」とが別々の下水系統であることをいう。
 
3)マンションの排水
 
①汚水(トイレ汚水)
②雑排水(台所、風呂、洗面所)
③雨水
 
●マンションの分流式
・汚水と雑排水を別々の系統で排水する方式。
 
●マンションの合流式
・汚水と雑排水を同一系統で排出させる方式。
・汚水と雑排水は同一の排水立て管を用いることはあるが、雨水と他の排水との立て管は一緒にできない。
 
●雨水管は別系統
・雨水と雑排水を同一の排水立て管に出来ないのは、大雨の時など他の排水管への逆流を防ぐため。
・雨水立て管を排水立て管と兼用すると、排水管が詰まったときには、雨水が給水器具からあふれ出たり、雨が降ったときには、雨水が排水と合流して、大量の排水として流れて、トラップの封水が破られることがある。(旧建設省告示1597号、最終改正1406号第ニ一ハ)
排水設備全般の注意事項
●排水方式
・敷地内の排水方式は、公共下水道の排水方式に合わせる。分流区域においては、特に誤接合に注意を図る。
 
●敷地地盤が低い場合
・敷地地盤高が周辺地盤より低い場合には、周囲からの雨水の流入や下水の逆流に特に留意する。
 
●自然流下排水、ポンプ排水
〇自然流下排水
・排水は原則として自然流下方式による。
・排水の方法としては、高所から低所へ自然に流す重力式排水が一般的。
〇ポンプ排水
・下水管との高さの関係でこの方法が取れない場合(地階等)は、汚水ポンプを利用する機械式排水を用いる場合もある。
・排水先の道路面よりも低い位置に、衛生設備の設置床面や私設ますなどの開口部がある場合は、自然流下による排水が困難(晴天時は排水に支障が無い場合でも、豪雨時には排水が逆流するなどの恐れがある)
→ポンプによる排水を原則とし、ポンプ施設は排水が逆流しない構造とする。
・地下室その他下水の自然流下が充分でない場所における排水は、ポンプ施設を設けて排水する。

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