宅配ボックスの種類、選定時の注意点

宅配ボックスの種類、選定時の注意点についてまとめました。
 
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宅配ボックスの分類
(1)機械式、電気式
 
①機械式
・外部電源を利用せず、機械的な錠等を用いて作動させる機構を持つもの
・内部保有電源(電池等)を利用してボックス作動させるものもある。
・各ロッカーにダイヤルがボタンがついているタイプ。
・配達員が荷物をロッカーに入れ、暗証番号をセットし、暗証番号を記載した紙を配達先の部屋の郵便受けに投函する。
・電気が不要なので、電源工事が不要。
 
〇利用方法
・配達員が荷物をロッカーに入れ、暗証番号をセットし、暗証番号を記載した紙を配達先の部屋の郵便受けに投函する。
・受取人がポストに入っている暗証番号を入力して荷物を取り出す。
 
②電気式(コンピューター式)
・外部電源を利用し、電子機器等を使用して作動・制御する機構をもつもの。
・液晶画面があり、画面や音声案内に従って操作するタイプ。
・マンション内で管理するタイプと宅配ボックス会社通信回線を介してオンラインで管理するタイプがある。
・電気を使うので電源工事が必要。
 
〇利用方法
・配達員がパネルの指示に従って荷物を入れる。
・各入居者に通知されている暗証番号や磁気カード・非接触キーを使って荷物を取り出す。
 
(2)管理方式による分類
 
①自主管理型
・集合住宅の管理者等が管理を行う。
 
②ネットワークオンライン管理型
・宅配ボックスメーカー等により、電話回線などを使用して集中的に管理を行う方式。
・荷物の着荷メールや滞留物の通知、遠隔操作で管理することができる。
・24時間コールセンター対応がある。
・荷物の入出庫の履歴を管理できる。
 
(2)設置場所による分類
 
①屋内設置型
・住棟内のエントランス等の、雨水のかからない部分に設置するもの。
 
②屋外設置型
・雨水のかかる恐れのある部分に設置するもの。
 
(3)設置方式による分類
 
①据置型
・基礎又は土台等に直接据え置いて設置するもの。
 
②壁埋込型
・住宅の外壁及び門塀等に埋込設置するもの。
 
③壁固定型
・住宅の外壁及び門塀等に壁掛け設置するもの。
 
④支柱型
・専用ポール及び門柱ユニット等に設置するもの
各製品タイプの特長、注意点
1)機械式
 
●メリット
・導入費用が安く(電気工事が不要)、ランニングコストがかからない。
 
●デメリット
・暗証番号が記載された紙を紛失した場合等の場合、荷物をすぐに取り出せない。
・宅配業者等が次回宅配する際、空いているボックスがないと困る為、宅配ボックスを空の状態でロックしてしまうケースがある。
・ポストに入れた暗証番号が書かれた紙が抜き取られ、荷物が盗まれるリスクがある。
 
2)電気式
 
●メリット
・ネットワークオンライン型の場合、使用状況が監視されているので、荷物が長期間置きっぱなしになるのを防止できる。
 
●デメリット
・導入費用が高く(電気工事が必要)、保守管理料などのランニングコストがかかる。
・カード式の場合、カード自体が劣化すると使えなくなり買い替えが必要となる場合がある。
・電子制御を行う基盤が故障し、基盤が製造終了となっていた場合、宅倍ボックス全体の交換が必要となる場合がある。
・液晶パネル、カードリーダーなどの電子部品は、機械式と比べると故障の頻度が高く、部品交換が必要となる。

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