LED照明でマンション共有部の電気料金削減

電気料金の値上げや消費税アップでマンション管理組合の管理費会計が年々厳しくなっている状況です。
私が所有している区分マンションでLED照明を導入して共有部の電気料金削減を図った事例があるので紹介します。
 
●LED照明導入によるメリットは?
 
・LEDのランプに交換すると消費電力が下がり、電気料金が下がる。
 
・一般にLEDランプの方が寿命が長いのでランプの交換コストを削減できる。
 
・既存のランプの寿命、値段とLEDランプの寿命、値段の差の状況によっては(寿命の差の割合>値段の差の割合)ランプ本体のコストを軽減できる。
 
●LED照明導入によるデメリットは?
 
・照明器具自体の交換が必要な場合もあり、初期導入コストがかかる。
 
●LED化による電気料金削減効果が高いのはどのような場合?
 
マンション共用部には消費電力が高い電球が多くの場所に使われていて、エントランス、内廊下で24時間点灯、それ以外の駐車場、軒下などで夜間ずっと点灯されている場合があります。
 
・費用対効果が合う電球のタイプは、電球、ミニクリプトン、ハロゲンダウンライト、スポットライトなどで、内廊下やエントランスなどで24時間点灯されていると削減効果が高くなります。
 
・一方廊下照明に多く使われている直管型蛍光灯や丸型蛍光灯は消費電力が少ないので電気料金削減効果が低く、費用対効果が少ないようです。
このような箇所は大規模修繕時に検討することが望ましいようです。
 
●まずはシミュレーションしてもらう
 
私のマンションの事例では、下記情報が記述された提案書を頂きました。
 
・既存の照明設備の設置場所、設置個数、消費電力や寿命などの仕様、使用時間(24時間、夜間)、ランプ価格、照明器具交換の有無
 
・LEDランプ、照明器具に関する上記情報。
 
・現状とLED化後の予想電気使用量とランプ本体のコスト、削減効果。
 
・年間の節電電気料金、年間の削減ランプコスト、初期導入工事費用を何年で償還できるか。
 
●提案に対する検討事項
 
・提案された交換箇所によっては費用対効果が少ないものも含まれている場合があるので、提案業者にまかせっきりにせず、それぞれの交換箇所毎に詳しく確認した方が良いと思います。
 
・導入工事費用はトータルで100万前後でしたが、3社に見積もりをお願いしたところ20万ぐらい差があったので合見積もりは必要だと実感しました。
 
・区によってはLED化に補助金を出す自治体もあるようなので忘れずに確認してもらいます。
 
●LED照明導入後の効果
 
ランプコストはすぐには確認できないかと思いますが、電気使用量については前年比で20%強削減できていて、年間で22~25万削減できた計算で、4年ぐらいで初期工事費用を償還できる見込みのようです。
 
LED化については初期導入工事費用がかかるということで大規模修繕工事のときに検討する予定の管理組合も多いかと思いますが、実際に効果を上げている事例もあるようなのでまずはシミュレーションしてもらっても良いのではないかと思います。

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