中古マンションを入居者がいる状態(オーナーチェンジ)で購入する場合、部屋の中の状況を確認していますか?
入居者が住んでいるから、と確認を怠っていませんか?
私は、購入前の段階で確認していなかったため、購入して随分経ってから確認して後悔した事があります。
もちろん、部屋の中の細かい内装部分については確認する事は出来ないかと思います。
しかし、エアコン、給湯器、コンロなどの設備や床がカーペットかフローリングか?
といったレベルであれば、オーナーや入居者にヒアリングすればある程度は把握する事ができます。
設備については、型番が分かれば製造年がある程度特定できますので、製造してからどのくらい経過しているかは把握する事ができます。
●長期滞在の部屋は退去時多額の出費の可能性も
入居者が長期間住み続けている部屋の場合、家賃は相場よりも高い状態を維持している事があるというメリットがある反面、退去時には大幅な出費が発生する恐れがあります。
私の場合、このような状態になっている物件が2つあります。
エアコン、給湯器、コンロはいずれも10年以上使用していて耐用年数を超過、床はカーペットという状態です。
このような状態で空室になった場合どうするか?
設備は、仮に使用できる状態だったとしても交換する事になるかと思います。
10年以上前の製品ですと見た目の印象も今のものと比べると見劣りするでしょうし、省エネの面からも望ましくないでしょう。
床もカーペットの物件は人気がないようなので、賃貸付けの事を考えるとフロアタイルやフローリングに交換する必要がありそうです。
そうすると、設備交換と内装の工事の費用で60~70万円ぐらいの出費となる可能性があります。
空室で家賃が入ってこないうえに、70万円の出費。これは大きなリスク要因です。
私の場合、最悪、この2物件が同時に空室になってもいいように事前に現金を準備しておくか、あるいは、リフォームローンについて事前に調べておくか、いずれかの対処をする必要がありそうです。
●設備保証サービス
それ以外のリスク回避方法として、”設備保証”というサービスの利用が挙げられます。
カーペットからフロアタイル又はフローリングへの交換は対象外ですが、設備については、設備の修理、交換の費用を負担されるので、退去時の出費のうち設備の出費の負担は回避することができます。
この設備保障サービスを利用する場合、通常の管理委託手数料に加え、追加の手数料(2,000~3,000円程度)負担は発生しますが、退去時の大きな出費を緩和できるメリットがあります。
多くの機器が新しくなってサービスが不要になった場合は、ある一定の条件を満たせば解約する事もできます。(機器交換などのサービス利用後、ある一定期間経過しないと解除できないようです。)
古い中古物件の場合はこのような事も起こりえますので、事前に確認した方が良いと思います。
購入前の段階で確認できれば、他の購入希望者がいる場合は難しいかもしれませんが、場合によってはこれを値引きの材料に使えるかもしれません。
少なくとも主張する大義名分にはなるかと思います。
私も次に購入する機会があれば必ず事前に確認したいと思っています。