マンション管理費減額の検討

管理組合で携帯電話基地局設置の提案を受け、設置するかどうか検討した事があります。
理事会内で意見が分かれ結局導入は見送りになりました。検討ポイントをまとめました。
 
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
管理会社の管理委託費の相場
管理員人件費の削減
●管理員の仕様
 
ワンルームマンションの場合、下記のようなパターンが多いようです。
①日数
週6日、ごみ出し日のみ(3or4日)
 
②時間
半日(3~4時間)、2時間
 
③固定or巡回
固定:特定の管理員が決められた時刻範囲滞在し、管理作業を行う。
巡回:巡回員が複数のマンションを順番に巡回し、ごみ出し・清掃など決められた作業を行う。時刻、作業時間は決められておらず、適宜必要な作業を行い、終了したら次のマンションに移動する。
 
●管理委員人件費
 
・固定時間の場合の時間換算の費用では1,300円~1,600円ぐらいが相場のようです。
 
・巡回型は管理戸数の多い大きな管理会社しかやっていないと思いますが、複数のマンションを効率的に作業できるので固定の場合より費用は安くなるようです。
 
●検討事項
 
・現状、週6日や時間が3~4時間の場合は、日数・時間の見直しだけで大きく減額することができます。
 
・巡回タイプを利用できる管理会社であれば、これが一番メリットが大きいと思います。
 
・管理員の時間単価が1,600円以上の場合は、相場より高いと思われますので、相場並みへの減額を要求してみると良いと思います。
自治会、町内会費
自治会、町内会費を管理組合の支出として支払っている場合、この費用を減額できないか検討します。
 
平成28年3月14日の標準管理規約及びコメントに以下の記載がありますので、減額は可能かと思います。
標準管理規約及び同コメント(単棟型)(PDF)
・自治会費又は町内会費等は、地域住民相互の親睦や福祉、助け合い等を図るために”居住者”(区分所有者ではなく)が任意に負担するもの、マンションを維持管理していくための費用である管理費等とは別のもの。
 
・自治会費又は町内会費等を管理費等と一体で徴収している場合には、”加入を強制しない”、”希望しない者からは徴収しない”などについて留意すべき。
マンション総合保険
●複数年契約による減額
 
・5年契約など長期契約にすると保険料支払額を削減することができます。
 
・掛捨て型の保険の場合は中途解約しても未契約分が返戻金として戻ってきて、中途解約によるデメリットはないようです。先々保険料がアップする場合、現状の契約を中途解約して、保険料アップする前に5年契約し直すことも可能のようです。
 
●積立型保険
 
・掛捨て型から積立型に変更することによって保険料の減額、満期返戻金の運用益などで有利になる場合もあるようです。ただし、中途解約すると元本割れの可能性があるようです。

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