契約形態を変更してマンション共有部の電気料金削減

LED化による電気料金の削減については以下の記事で紹介しましたが、電気料金の契約タイプを変更する事によっても削減できる場合があります。
LED化でマンション共有部の電気料金削減
 
以下のどの方法もシミュレーション自体は費用がかからないようなのでまずはシミュレーションしてもらって比較検討してみると良いと思います。
 
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
契約タイプ、電気料金の仕組み
●従量電灯と低圧動力
イ)低圧電灯(電灯)
・主に照明や家庭用家電などの「少量の電力」を供給するための契約。
ロ)低圧動力(動力)
・モーターや大型の業務用機器などの「動力給」を供給するための契約。
 
●電気料金の仕組み
イ)基本料金
・使用量に関わらず毎月固定。
・契約電力(kW・kVA)の大きさで決まる
 電気料金=基本料金単価(〇〇円/kW・kVA)×契約電力(kW・kVA)
ロ)使用料金(従量部分)
・使用量(KWh)が多くなるほど高くなる。
 電気料金=使用量単価(〇〇円/kWh)×使用量(kWh)
負荷設備契約と主開閉器(ブレーカー)契約
●負荷設備契約
・大半の事業所等はこの契約タイプ。
・基本料金の算定対象を設備(モーター等)の総合計(kW)で契約容量を決める契約方法
・機械の稼働状況にかかわらず設備容量の総合計kWが基本料金となるためあまり設備を使わない月でも一番高い基本料金がかかってくる
 
●主開閉器(ブレーカー)契約
・設備容量(モーター等)の総合kWに関係なく、基本料金の算定基準を主開閉器(ブレーカー)のアンペア数を基準にする契約方法
・機械の稼働状況に合わせて契約容量を設定出来るので基本料金を低く抑える事が可能
電子ブレーカー利用による電気料削減
●電子ブレーカーとは
〇通常のブレーカー
・”熱”を感知することで回路を遮断するため、使用する最大の電流値で契約容量を決定する。
 
〇電子ブレーカー
・遮断のタイミングをマイコン制御により、動作領域を超えた場合のみ遮断させる。
・各設備の電流値と時間を計測し、JIS規格枠を最大限に活用することで使用状況に応じた契約容量の設定が可能になる。
 
●電子ブレーカー利用による電気料削減
・通常のブレーカーの場合(負荷設備契約)は、エレベーターや各種ポンプなどの電気設備の最大稼動に合わせた大きめの契約電力で契約していた。
 電子ブレーカーに交換し、主開閉器(ブレーカー)契約にする事により、低い契約容量に切り替えることができ、実際の電気使用量は同じでも基本料金を低く出来る分電気料金を削減できる。
・電気ブレーカーの導入費用が数十万かかるので、初期導入費用と基本料金削減効果についてシミュレーションして導入の是非を判断する事になる。
 
〇小規模マンションの削減事例
・見直し前:契約容量8kW、基本料金9,300円
・見直し後:契約容量3kW、基本料金3,500円

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